
パン 牛乳 クリームビーンズ ひじきサラダ りんご
今日は、「ひじき」について、お話をします。
日本人は昔から海藻を上手に利用して生活してきました。「ひじき」だけでなく、海で獲れる小魚や貝、ワカメ、
こんぶなどは、私たちの味覚に合っていたというだけでなく、貴重なカルシウム源となっていました。
また、ひじきやワカメなどの海藻は、乾燥して保存ができるため、新鮮な魚介類が手に入りにくい内陸部で暮らす
人々も食べることができました。
今日は、鉄分を豊富に含む「ひじき」を使った『ひじきサラダ』です。味わっていただきましょう。

きのこごはん 牛乳 ごまあえ 里芋のそぼろ煮
みなさんは、給食だけでなく、毎日の食事を残さず食べることができていますか?
また、食材の買い物をする際には、食べきることができる量を購入していますか?
SDGS推進への意識が、少しずつ高まりを見せていますが、学校給食を含め、
食にまつわる多くの分野において、食品ロスは今後改善を目指す課題の一つと言えます。
食品ロスとは、まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことです。
2019年度の国の調査では、1年間に家庭から出た食品ロスの量は、約261万 トンです。
これは、4人家族で毎年 6万8千円相当の食品を廃棄している試算になります。
また、スーパーでの売れ残りやレストランでの食 べ残しなど、家庭以外から出た食品ロスは、
年間約309万トンあり、家庭からの食品ロスと合わせると570万トンになると考えられます。
これは東京 ドーム9杯分以上の量です。
食品ロスとなった生ごみは、焼却処分されますが、この時に二酸化炭素が排出されます。
温暖化防止等、環境保護の観点からも、一人ひとりが食品ロスが削減できるよう心掛けることが大切です。
みなさん一人ひとりが、持続可能な社会をつくる担い手です。今日の給食も、しっかりいただきましょう。

松山鮨 牛乳 若鶏のから揚げ キャベツのおひたし すまし汁
今日の献立は、『秋祭りの行事食』献立でした。
昔から松山では、祝い事や来客があった際に、『ちらし寿司』でおもてなしをする習わしがありました。
白身魚で出汁をとった合わせ酢で寿司飯を作り、その中に、瀬戸内でとれた新鮮な魚や野菜を混ぜ込んだ
松山鮓は、その中でもひときわ喜ばれるおもてなし料理でした。
松山市出身の正岡子規は、松山の大切な思い出として、松山鮓に関する俳句を数多く残しています。
「ふるさとや 親すこやかに 鮓の味」の俳句もその一つです。
今日の給食の松山鮓には、焼いた鯛のほぐし身が入っています。郷土に伝わる伝統の味をいただきましょう。

パン 牛乳 こんぶサラダ じゃが芋のベーコン煮 大豆いりこ
今日の給食には、こんぶサラダが出ました。
こんぶは『続日本紀』などの文献にも登場することから、
奈良時代頃には、すでに人々に利用されていたと考えられています。
当時は、「広布(ひろめ)」とも呼ばれ、「喜ぶ」「広める」に通じるとして、
調理以外にも祝いの品として用いられていたようです。
現在の「こんぶ」という呼称となった由来には諸説ありますが、
平安時代には、「広布」が「こふ」や「こんふ」と呼ばれるようになり、
さらに、音読みの「こんぶ」と呼ばれるようになったと考えられています。
こんぶはビタミンやミネラル、食物繊維を多く含みます。
また、こんぶ独特のぬめりに含まれるフコイダンは、発癌予防の効果も期待されています。
今日の給食では、こんぶを使ってサラダを作りました。よくかんでいただきましょう。

ごはん 牛乳 鯛の香味揚げ ボイル野菜 さつま芋のみそ汁
今日の給食には、さつま芋のみそ汁が出ました。さつま芋は古くから食べられており、
紀元前から栽培されていました。日本では、江戸時代に栽培が始まり、
当時、飢饉の際には、さつま芋が食糧難に苦しむ多くの人を救いました。
やせた土地でも栽培が可能であるため、品種改良も進み、現在では、多くの品種が栽培されています。
西日本を中心に栽培され、徳島県の特産品でもある「鳴門金時」や、種子島特産の「安納芋」、
焼酎の原料として使用される「黄金千貫(こがねせんがん)」などがあります。
さつま芋は加熱すると甘味が増し、菓子等の材料にも使用されるため、
カロリーが高そうだと感じる人もいるかもしれませんが、実際には、米や小麦の三分の一程度と低く、
加熱しても損なわれにくいビタミンCや食物繊維も豊富に含まれており、旬のこの時期には
ぜひ食べてほしい食品の一つです。
今日の給食では、愛媛県産の裸麦を使った麦みそを使い、さつま芋のみそ汁を作りました。
旬のさつま芋を味わっていただきましょう。

ごはん 牛乳 さばのみそ煮 酢物 高野豆腐の卵とじ
今日の給食には、酢物が出ました。酢物の調理に欠かせない酢は、
世界最古の調味料とも言われており、紀元前5000年頃バビロニアで作られたと考えられています。
当時、すでに干しぶどうやナツメヤシなどから酒を作っていたという記録が残っており、
果物や穀物を貯蔵している間に、アルコール発酵により酒ができ、さらにその酒が酢酸菌で発酵し、
偶然誕生したことが酢の起源と言われています。
日本で酢が醸造されるようになったのは、4~5世紀頃とされており、
中国から酒を作る技術とともに米酢の醸造技術が伝えられたと言われています。
酢が調味料として一般に使用されるようになったのは、江戸時代以降だと言われています。
今日の給食では、キャベツ、きゅうり、わかめを使って酢物をつくりました。
さっぱりとした酢物を、おいしくいただきましょう。

コッペパン 牛乳 ドレッシングサラダ スパゲティペスカトーレ チーズ
今日の給食には、スパゲティペスカトーレが出ました。
スパゲティなどの麺をパスタと呼ぶことが、日本でも一般的になってきていますが、
元来、イタリアでは、小麦粉から作られる製品をパスタと呼び、スパゲティだけでなく、
マカロニなどもパスタの一種です。
パスタには、スパゲティのような乾燥パスタと生パスタがあり、
その種類は約300種類もあると言われています。パスタは小麦粉から作られますが、
パスタ作りに使われる小麦粉は、日本で一般的な調理に使用されることが多い薄力粉ではなく、
デュラムセモリナと呼ばれる小麦粉です。デュラムセモリナの特徴は、こねると強いコシと弾力が出て、
歯触りが良いことです。デュラムセモリナで作られたスパゲティをおいしく調理するコツは、
たっぷりの湯に食塩を入れて茹で、スパゲティの中心に針の先程の芯が残るアルデンテと呼ばれる状態に
仕上げることです。
今日はスパゲティに魚介類とトマトを合わせたスパゲティペスカトーレです。
おいしくいただきましょう。

ビビンバ 牛乳 卵スープ パイン
今日は、「ビビンバ」について、お話しします。
ビビンバはご飯の上に野菜や山菜の和え物、肉、卵焼きなどの具を彩りよく盛りつけた、韓国を代表する料理で
す。ビビンバは正しくは「ビビムパム」といいます。「ビビム」は混ぜ合わせるという意味で、「パム」はご飯のこ
とです。食べる前に、コチュジャンという韓国の甘辛い味噌を少しずつ加えながら辛さを調整し、スプーンでよく混
ぜていただきます。韓国では、ご飯の上に盛りつける具は5種類とされています。
今日の給食のビビンバは、豚肉、ぜんまい、こんにゃく、にんじん、こまつなの5種類の具を入れています。
味わっていただきましょう。

ごはん 牛乳 ししゃもの南蛮漬け ボイルキャベツ 切干大根のうま煮 しそひじき
今日の給食には、ししゃもの南蛮漬けが出ました。
南蛮漬けは、小魚を油で揚げ、玉ねぎなどの野菜と、唐辛子等を加えた甘酢に漬け込んだ料理です。
小あじやわかさぎなどの小魚が、南蛮漬けには多く使われます。小魚は魚を骨ごと食べることができるため、
魚に含まれる良質のたんぱく質、脂質、カルシウムなどの栄養をとることができます。
また、南蛮酢 のさっぱりとした酸味は夏の暑い時期にも、食欲を増進してくれます。
南蛮漬けはクエン酸を含む酢を使って調理するため、保存もきき、
しっかり漬け込むと小魚の骨もやわらかくなり食べやすくなります。
今日のししゃもの南蛮漬けも、たんぱく質やカルシウムがしっかりとれるよう、よくかんでいただきましょう。

里芋のおもぶり 牛乳 ホキの衣揚げ おひたし すまし汁
今日の給食には、里芋のおもぶりが出ました。
里芋は中国から日本に伝わった野菜です。伝えらえた当時は、
主食として食べられていましたが、現在 では主におかずとして食べられるようになっています。
山でとれる「山芋」に対して、里で作られるので「里芋」と呼ばれるようになりました。
里芋は、親芋のまわりに小芋がたくさんでき、どんどん増えていくことから子孫繁栄につながり、
おめでたい食べ物として、正月や地方祭 、月見などの行事でもよく食べられています。
また、愛媛県では、四国中央市などで「女早生」「伊予美人」などの品種が栽培されており、
東予地方を中心に、これらの里芋を使った「いもたき」が郷土料理として親しまれています。
里芋については、今月の給食掲示資料である給食イングリッシュでも紹介しています。
旬の里芋をおいしくいただき、より詳しく里芋について知ることができるので、
ぜひ給食イングリシュも読んでみてください。