5年生は、5月13日(火)~17日(土)の5日間、北海道・東京コースとシンガポールコースに分かれ修学旅行を行います。出発前日の結団式において、つぎのような話をいたしました。
いよいよ、明日から修学旅行が始まります。
考えてみますと、修学旅行は、参加者の規模、準備と実施に要する期間、費用、先生方のマンパワーから見て、学校最大と行事ともいえます。それゆえ、修学旅行の意義には大きいものがあり、
〇集団生活を通して、基本的な生活習慣や公衆道徳などについての体験を積み、集団生活のきまりや社会生活上のルールについて考え、実践し、互いを思いやり、共に協力し合う力を身に付ける。
〇校外における集団活動を通して、教師と生徒、生徒相互の人間的な触れ合いや信頼関係の大切さを経験し、楽しい思い出をつくる。
といった成果が期待されます。
ICTの発達により、実際に行かずとも情報収集ができたり、実際に会わずとも意思疎通ができたりする時代となりました。しかしながら、平素と異なる環境に実際に身を置き、体験することには、深い気付きや学びがあるはずです。そうした学びを通して、これまでの学校生活を新たな角度から見つめなおす、そのような機会にしていただきたいとも考えています。
また、参加に当たっては、「健康」「安全」を念頭に行動していただくのはもちろんのこと、この旅行は様々な協力業者様のお支えで成り立っていますことから、「感謝」の気持ちを常にお持ちいただきたいと思います。
結びになりますが、皆さんが元気に旅行を楽しみ、大いに成長して帰ってくることをお願いして、あいさつといたします。
1年生は、5月8日(木)・9日(金)の2日間、国立大洲青少年交流の家で令和7年度集団宿泊研修を行います。帰校後の解団式において、つぎのような話をいたしました。
皆さん、こんにちは、そして、お帰りなさい。2日間の研修、たいへんお疲れ様でした。先生方におかれましては、事前準備から始まり、丁寧な御指導をいただき、ありがとうございました。
皆さん、研修を終え、ほっとした気持ちと、自信を深めた達成感をお持ちのことと思います。また、先生方と生徒、生徒相互のきずなも、大いに深まったことでしょう。
引率の先生方からは、充実した活動が展開された様子を報告いただいており、大変ありがたく感じています。
本日は、まずは、ゆっくり体を休めていただきたいと思います。また、宿泊研修などの行事は、今後の学校生活や学習活動の意義を、新たな角度から考える機会となりますので、それぞれが、しっかりと振り返りをするようお願いいたします。
結びになりますが、皆さんの2日間の頑張りをたたえますとともに、今後の学校生活の一段の充実を期待して、あいさつといたします。
1年生は、5月8日(木)・9日(金)の2日間、国立大洲青少年交流の家で令和7年度集団宿泊研修を行います。出発に先立ち、本校体育館で結団式を実施し、つぎのような話をいたしました。
皆さん、おはようございます。いよいよ、集団宿泊研修の出発となりました。皆さん、入学後初めての宿泊行事にあたり、大きな期待と少しの緊張感をもって、今ここにいると思います。
さて、私は、1学期始業式において、先輩方に、今年の重点努力目標についてお話をしました。本校では、毎年度、 Ever Shiningという言葉にちなんだ重点努力目標を定めています。Ever Shiningという言葉は、本校の学校生活のモットーであり、皆さんが学習や様々な活動の場面で個性豊かに輝くことを願う先生たちの思いが込められています。今年度の重点努力目標は、「Ever Shining - 他者と共に輝ける人であれ –」としています。
少し先のこととなりますが、皆さんが社会人となったとき、様々な考え方や立場の人たちと一緒に、集団として仕事をしていく力を求められる場面が多くあると思います。そのような、他者と共に輝く力が身に付くよう、各学年で活動に取り組んでいくわけですが、私は、この集団宿泊研修もその一つであると考えています。研修のしおりの1ページ、2ページにある目的などを今一度、確認して、研修に臨んでいただきたいと思います。
また、研修ではありますが、自然豊かな環境の中での活動を通して、先生と生徒、生徒相互の人間的な触れ合いを深め、楽しい思い出をつくる機会にもなると思います。どうか、安全と健康に気をつけて、充実した2日間にしてください。
結びになりますが、皆さんが、集団宿泊研修を楽しみ、大いに成長して、元気に帰ってくることをお願いして、あいさつといたします。
4月8日(火)、本校体育館において令和7年度入学式を行い、式辞を述べました。
ここ久万ノ台の咲き誇る花々と美しい新緑に、本格的な春の訪れを感じる、今日の佳き日に、来賓のPTA会長、菅野 雅之(すがの まさゆき)様の御臨席を賜り、多くの保護者の皆様の御出席をいただく中、令和七年度愛媛県立松山西中等教育学校入学式を挙行できますことを、大変ありがたく存じますとともに、厚くお礼申し上げます。
また、保護者の皆様におかれましては、お子様の晴れ姿に、喜びもひとしおのことと存じます。私ども、教職員にとりましても、こうして新入生を迎えられましたことは、この上ない喜びであります。
ただ今、入学を許可しました、一六〇名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、本校を選んでくださった皆さんを心から歓迎申し上げますとともに、これからの皆さんの活躍を大いに期待しております。
本校は、昭和四九年(一九七四年)四月に設立された、愛媛県立松山西高等学校を前身としています。同校は、本県の生徒数の戦後一つ目のピークを背景に新設された学校であり、県立高校の中では、比較的新しい歴史を持つ学校といえます。それがゆえに、設立当時、生徒と教職員が手を携えて理想の学校を創ろうとする気運にみなぎっており、その伝統を受け継ぐ「開拓者魂」と「師弟同行」の精神は、現在でも本校教育の根底をなしています。また、本校は、平成一五年(二〇〇三年)四月に中高一貫教育を導入し、新しい歴史を創りつつ現在に至ります。中予唯一の県立中等教育学校であり、本県の中学校・高校教育、すなわち、中等教育を先導する役割を期待されている輝かしい学校であります。
中高一貫教育の強みは何でしょうか。六年間を通した系統的・計画的な教科学習や学校行事、キャリア教育などはもちろんですが、私は、「ロールモデル」との出会いもその一つであると考えています。ロールモデルとは、社会人の職業的成長を考えるうえで注目されているビジネス用語であり、英語の「role(役割)」と「model(手本)」がもとになっている言葉です。人は、社会的に成長していく過程で、優れた能力や考え方などを持つ先輩や上司に出会い、「あの人のようになりたい」という思いを持つことがあります。その人がロールモデルです。そのような人との出会いは、どのような効果をもたらすでしょうか。その人と自分をよい意味で比較することで、自分の持ち味を発見したり、足りない部分に気づいたりすることができます。そして、理想とする自分に近づくための具体的な目標を立て、着実に進むことができるようになります。
皆さんにとってのロールモデルは、大人でもかまいませんが、上級生である先輩方は、大人に向かって、皆さんよりも少し先を進んでいる身近な存在であり、皆さんにとってこの上ないロールモデルになると思います。中高一貫教育校では、中学校や高校とは異なり、六学年という幅広い年齢層が交流できます。どうか、今後の学習や部活動の充実、進路希望の確立と実現に向け、そうした本校ならではの強みを、ぜひ生かしていただきたいと思います。
保護者の皆様、本日お預かりしたお子様たちが、本校のグラデュエーション・ポリシーにある「自ら学び、考え、行動する力」をはじめとする資質・能力を身につけられるよう、教職員一同、中高一貫校という他校にはない環境を教職員自らの研修・研鑽の好機ととらえ、指導力を高めつつ、教育活動に全力を尽くす所存でございます。しかしながら、学校教育は、教職員と保護者の皆様との相互理解、一致協力があってこそ成し遂げられるものと考えております。保護者の皆様におかれましては、本校の教育活動に関心をお持ちいただくとともに、日々の継続的な連携を、是非ともお願い申し上げます。
最後になりますが、本日入学されました新入生の皆さんが、地域や国際社会の発展に貢献できる人材としてたくましく育ち、六年後にそれぞれが目指す進路を切り拓かられることを祈念し、式辞といたします。
4月8日(火)、本校体育館において令和7年度第1学期始業式を行い、生徒たちに次のような話をいたしました。
ここ久万ノ台では、本格的な春が訪れ、花々は咲き誇り、木々には美しい新緑が見られます。
本日、令和7年度のスタートである第1学期始業式において、皆さんの気力に満ちた姿を拝見し、大変ありがたく感じています。
春は、出会いの季節であります。本日は、新任式において、新しい先生方と出会いました。午後には、入学式において160名の新入生を迎えます。上級生の皆さんには、それぞれの役割を果たしていただくとともに、新しい学年での学びを、先生方と力を合わせて進めていただきたいと思います。
さて、本校では、毎年度、 Ever Shining という言葉を冠した重点努力目標を定めています。この目標は、本校1期生が、併設型中学校から中等教育学校に移行した、平成18年度から始まり、現在に至ります。Ever Shining という言葉は、御案内のとおり、本校の学校生活のモットーであり、皆さんが勉学や様々な活動の場面で個性豊かに輝くことを願う教職員の思いが込められています。年度初めに当たり、今年度の重点努力目標を、Ever Shining - 他者と共に輝ける人であれ – といたします。
現代社会は、技術革新やグローバル化の一層の進展などにより、複雑で予測困難な社会であるといわれています。このような社会では、一人ひとりが、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓いていくことが大切となります。今回の重点努力目標には、そのような願いを込めております。本校では、今後も、教科学習や特別活動、探究的な活動など、多くの場面で「協働」の要素を取り入れていきたいと考えています。皆さんの積極的な取組みを期待しています。
ところで、話は変わりますが、ここで、近江商人のお話をしたいと思います。近江とは現在の滋賀県の旧国名であり、近江商人は、我が国で最も古い、ブランド力をもった商人集団です。彼らは、地元で産物を仕入れ、歩いて他国に売り歩きました。行く先々で商品を販売し、その対価を得ます。お金の状態で近江に持ち帰れば、荷物が軽くなって楽だったでしょう。しかし、彼らは、そのお金で他国の産物を現地で仕入れ、それを近江への帰り路で販売し、更に利益をあげました。貨幣は流通することに意義があります。彼らが売り先で産物を仕入れることで、その地域に貨幣が残り、次回の取引きの活性化につながったことでしょう。また、近江商人に対する信頼も勝ち得たことでしょう。こうした彼らの商法は、「鋸商ひ」「のこぎり商法」とも呼ばれています。自らが利益をあげるだけでなく、取引先に喜ばれることも重んじ、更には地域の活性化にも貢献する彼らの姿勢は、後世、「三方よし」と呼ばれるようになりました。「三方よし」とは、「売り手によし」「買い手によし」「世間によし」の三つの「よし」をまとめたものです。近江商人のあり方は、現代におけるCSR―企業の社会的責任―や、地域経済の活性化策にも通じる、古くて新しいものといえます。他者との協働の際に、「三方よし」の考え方を参考にしていただければと思います。また、皆さんが、卒業し社会人となったとき、「自分の幸せ」「相手の幸せ」「社会への貢献」が同時に実現すれば、素晴らしいことであるとも思っています。
最後になりますが、春という季節を表す英語は、御案内のとおり、spring であります。英語のspring ということばには、「春」以外にも、「ばね」「泉」「はねる」など多くの意味があるとのことです。活力あふれるこの季節に、皆さんが、一段の飛躍をされることを祈念するとともに、先生方に、引き続きの親身で丁寧な御指導をお願いし、式辞といたします。終わります。
3月19日、本校体育館にて、第3学期終業式(1・2・4・5年生)の後、前期課程修了証書授与式を行い、式辞を述べました。
春の光が満ちあふれる季節となりました。本日、保護者の皆様をお迎えして令和6年度愛媛県立松山西中等教育学校 前期課程修了証書授与式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。保護者の皆様には、お子様が義務教育を修了され、たくましく成長されましたことに対しまして、心からお喜びを申し上げます。
ただ今、修了証書を授与いたしました157名の皆さん、前期課程の修了おめでとうございます。皆さんが本校の1年生となった年は新型コロナウイルス感染症の影響が続き、入学直後から授業や学校行事、部活動などの教育活動において様々な制約や制限を余儀なくされました。安全・安心のためとはいえ、我慢を強いられながら戸惑いや不安、落胆や不満、心残りや寂しさを感じた人も多かったことでしょう。2年生からはコロナ禍前の教育活動を徐々に再開できるようになりましたが、予防策を十分に講じた上で常に感染症の状況に留意しながらの実施でした。
そのような中にあって皆さんは、困難な状況を受け止め、自らすべきことやできることに真面目に向き合い、やりがいや楽しみを積極的に見出しながら一生懸命に取り組まれました。教室や廊下での友達との何気ない語らい。グループで団結し連帯感を深めた運動会。見聞を広めながら集団生活の在り方を学んだ研修旅行。クラス全員が心を一つにして歌い上げた合唱コンクール。厳しい練習を重ね、勝った喜びや負けた悔しさを仲間と共有した部活動。それらの一つ一つが、皆さんの成長にとって、かけがえのない心の糧となっています。
皆さんは、4月から義務教育とは異なる制度のもとで自分の興味・関心の多様化・具体化に合わせ、自らの進路等に応じて必要となる資質や能力を身に付けるための教育を受けることになります。そのため皆さんには、自分の力で立つという意味の「自立」の精神と、自分のことは自分で律するコントロールするという意味の「自律」の精神がそれぞれ求められます。節目となる本日、これからの3年間が充実したものとなるよう、本校が大切にしている校訓を改めて心に留めておいてほしいと思います。
校訓の一つ目、「誠実」。誠意を持って、人と接し何事にも取り組むということ。自分を大事にしながら他の人も大切にすることを通して心の広い人になってください。
二つ目、「自学」。自分から学び、判断し、行動する力を身に付けるということ。どのような大人になりたいかを考えながら、自ら人生を切り拓こうとするたくましさを持つ人になってください。今後は学習内容が高度になり授業の密度もそれに応じて濃くなります。ですから、授業はもとより家庭での予習・復習などにも自ら進んで取り組みましょう。
三つ目、「創造」。勉強や部活動、学校行事など様々なことにおいて自分や他の人にとっても喜びとなるものを創り出すということ。失敗を恐れず挑戦し続けてください。「チャンスはピンチのような顔をしてやってくる」と言います。ピンチに向き合い、乗り越える勇気を持ちましょう。困難は大きいほど、克服したり成果を上げたりしたときの喜びは大きいものです。皆さんには、それぞれ自分にしかない個性があり可能性を秘めています。本校の後期課程に進む人も新天地に向かう人も、自らの個性を発揮し、可能性に勇気を持って挑戦してください。
結びになりますが、保護者の皆様、お子様は義務教育とは異なる制度のもとで、自立した大人へと成長していくこととなります。心の優しい生きる力を持った社会人に育つことは御家庭と学校の共通の願いです。ここにあらためて本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げ、式辞といたします。
令和7年3月19日
愛媛県立松山西中等教育学校長 佐々木 進
3月19日(水)に第3学期終業式を行い、次のような話をいたしました。
おはようございます。去年の4月から今年の3月まで、皆さんにとってはどのような1年間でしたか。私は、うれしいことの多い充実した1年でした。特にうれしかったことの一つは、本校の重点努力目標のとおりに、自分が輝くとともに周りの人も輝かせたいという気持ちを、言葉に表したり行動で示したりする生徒が多くいた、ということです。皆さんがそのような思いで学校生活を送れば、本校はきっと日本一の素晴らしい学校になります。
さて、先日の陽光祭では、茶道部のお茶会において心のこもったおもてなしを受けながら、おいしい抹茶とお菓子をいただきました。その会では、私が、「一灯」と名前(銘)を付けた茶杓が使われていました。一灯は、漢数字の「一」に、船が海を渡るときの安全を図る灯台の「灯」の字を書きます。新しい茶杓にこの名前を付けた理由は、誰もが、「心の中に一つの灯火を持って歩み、小さな善い行いを重ね、自分が置かれた所で精一杯に努力し一隅を照らす」、そのような人でありたい、という希望を込めたからです。
かつて、オーストラリアの、次のような話を聞いたことがあります。大陸の荒野に立つ一軒屋に、目と足の不自由な女性が住んでいました。その女性は夜になると、窓辺に1本のろうそくの灯をともすことを日課としていました。 荒野を旅する人が迷わないように、旅の目印になることを祈ってのことでした。小さな1本のろうそくを灯すことが、その女性にとって、生き続けるための希望であり、いきがいでもありました。いつ通るとも知れない旅人のためにろうそくを灯し続けたその人は、「誰かの役に立ちたい」という希望を持って、日々、暮らしていたのでしょう。
皆さんには、これからも誠実さと思いやりを大事にしながら、どのようなときも希望を失わず、一日一日を大切に生きてほしいと願っています。
3月13日(木)の午前中、本校体育館にて、前期課程(1年~3年)の生徒たちによる学年別ホームルーム対抗の校内合唱コンクールを行いました。開・閉会式で、それぞれ次のようなエールを送りました。
【開会式】
皆さん、おはようございます。校内合唱コンクールに備えて、これまで早朝の教室から練習の歌声が聞こえていましたが、そのたびに、爽やかでうれしい気分になりました。
生徒会誌「久万の台」に少し書きましたが、私も大学のサークル活動で歌っていて、コンサートや演奏旅行、ボランティア活動をしていました。ですから、歌声を聞くと、とても幸せな気持ちになります。
人間の声には、人の心を揺さぶる力と美しさがあります。皆さんがクラスメイトと一生懸命に練習をしてきた成果を、存分に発揮してください。
楽しい歌はもちろんのこと、悲しい歌であっても、歌うことの根底には喜びがあります。歌う喜びにあふれた皆さんの表情を期待して、開会のあいさつとします。
【閉会式】
どれもすばらしい発表でした。伴奏にのった声の重なりの透明感や輝きがとても美しく、感激しました。そして、最優秀となったクラスの皆さん、おめでとうございます。素晴らしい歌声であっただけでなく、音楽に対する熱意や仲間と一緒に音楽をつくる喜びが伝わってきました。心から拍手を送ります。
去年の合唱コンクールで話したことの繰り返しになりますが、「一人ひとりが心を合わせたとき、よい演奏ができる」、と言われます。一方で、「よい演奏ができたとき、一人ひとりの心が一つになる」、とも言われます。2つのフレーズの微妙な違いには、大切な意味があるように思います。今後、他の人と一緒に何かを成し遂げようとするとき、この2つのフレーズを思い浮かべながら、取り組んでみてください。
皆さんが、合唱コンクールで体験したことや学んだことをこれからの活動に生かすことを願って、閉会のあいさつとします。
今年度の陽光祭を、3月11日(火)と12日(水)の2日間にわたって行いました。春らしい好天のもと、生徒や教職員、保護者の皆様でにぎわい、楽しい文化祭となりました。
【開会式】
皆さん、おはようございます。陽光祭の準備中に、ホームルーム活動や部活動、委員会活動などで仲間と助け合いながら、企画への参加者や来場者に楽しんでもらうための工夫や努力を続けてこられたことを聞いています。その成果が披露されることを待ち遠しく思います。
どうか、今日と明日、そして合唱コンクールが行われる明後日を含めこの3日間は、発表や展示などを行う人だけでなく、全員が文化活動に参加して、一人ひとり「最高の輝き」の笑顔となるような、忘れられない青春の思い出としてください。
「文化」という言葉は英語の「culture」の日本語訳です。そのcultureは、ラテン語の「耕す」を意味する言葉からきています。「土地を耕す」という意味で用いられていた言葉が、やがて、「心を耕す」の意味でも使われるようになり、そこから、心を耕す糧となるもの、「文化」を意味するようになったと言われています。
これから、様々な「文化」的な活動に親しみながら心を耕し、身の回りの楽しいことや、うれしいことに気づくことのできる、やわらかな感受性を養ってほしいと思います。以上で、開会のあいさつとします。
【閉会式】
皆さん、陽光祭を十分に楽しみましたか。どの企画や販売も、参加者や購入者に楽しみ、喜んでもらう工夫がなされていました。準備中や当日に精一杯の努力をされた皆さんに、心から拍手を送ります。
さて、開会あいさつの中で、「様々な文化的活動に親しみながら心を耕し、身の回りの楽しいことやうれしいことに気づくことのできる、やわらかな感受性を養ってほしい」、と話しました。これを心がけると、皆さんの気持ちが明るく前向きなものになるでしょう。これからも、ぜひ続けてください。
陽光祭の「陽光」とは、太陽の光のことです。今日は特に、春を感じさせる穏やかで温かな光でした。春は始まりの季節。この2日間の学校行事を、1年生から5年生の力で成し遂げました。これからも自信を持って、皆さんの力を合わせながら松山西中等教育学校をよりよい学校にしていきましょう。
最後になりましたが、生徒や教職員の皆さんをはじめ、お世話になったすべての方に改めて心から感謝の気持ちをお伝えし、閉会のあいさつとします。ありがとうございました。