パン 牛乳 こんぶサラダ じゃが芋のベーコン煮 大豆いりこ
今日の給食には、こんぶサラダが出ました。
こんぶは『続日本紀』などの文献にも登場することから、
奈良時代頃には、すでに人々に利用されていたと考えられています。
当時は、「広布(ひろめ)」とも呼ばれ、「喜ぶ」「広める」に通じるとして、
調理以外にも祝いの品として用いられていたようです。
現在の「こんぶ」という呼称となった由来には諸説ありますが、
平安時代には、「広布」が「こふ」や「こんふ」と呼ばれるようになり、
さらに、音読みの「こんぶ」と呼ばれるようになったと考えられています。
こんぶはビタミンやミネラル、食物繊維を多く含みます。
また、こんぶ独特のぬめりに含まれるフコイダンは、発癌予防の効果も期待されています。
今日の給食では、こんぶを使ってサラダを作りました。よくかんでいただきましょう。
ごはん 牛乳 鯛の香味揚げ ボイル野菜 さつま芋のみそ汁
今日の給食には、さつま芋のみそ汁が出ました。さつま芋は古くから食べられており、
紀元前から栽培されていました。日本では、江戸時代に栽培が始まり、
当時、飢饉の際には、さつま芋が食糧難に苦しむ多くの人を救いました。
やせた土地でも栽培が可能であるため、品種改良も進み、現在では、多くの品種が栽培されています。
西日本を中心に栽培され、徳島県の特産品でもある「鳴門金時」や、種子島特産の「安納芋」、
焼酎の原料として使用される「黄金千貫(こがねせんがん)」などがあります。
さつま芋は加熱すると甘味が増し、菓子等の材料にも使用されるため、
カロリーが高そうだと感じる人もいるかもしれませんが、実際には、米や小麦の三分の一程度と低く、
加熱しても損なわれにくいビタミンCや食物繊維も豊富に含まれており、旬のこの時期には
ぜひ食べてほしい食品の一つです。
今日の給食では、愛媛県産の裸麦を使った麦みそを使い、さつま芋のみそ汁を作りました。
旬のさつま芋を味わっていただきましょう。
ごはん 牛乳 さばのみそ煮 酢物 高野豆腐の卵とじ
今日の給食には、酢物が出ました。酢物の調理に欠かせない酢は、
世界最古の調味料とも言われており、紀元前5000年頃バビロニアで作られたと考えられています。
当時、すでに干しぶどうやナツメヤシなどから酒を作っていたという記録が残っており、
果物や穀物を貯蔵している間に、アルコール発酵により酒ができ、さらにその酒が酢酸菌で発酵し、
偶然誕生したことが酢の起源と言われています。
日本で酢が醸造されるようになったのは、4~5世紀頃とされており、
中国から酒を作る技術とともに米酢の醸造技術が伝えられたと言われています。
酢が調味料として一般に使用されるようになったのは、江戸時代以降だと言われています。
今日の給食では、キャベツ、きゅうり、わかめを使って酢物をつくりました。
さっぱりとした酢物を、おいしくいただきましょう。
コッペパン 牛乳 ドレッシングサラダ スパゲティペスカトーレ チーズ
今日の給食には、スパゲティペスカトーレが出ました。
スパゲティなどの麺をパスタと呼ぶことが、日本でも一般的になってきていますが、
元来、イタリアでは、小麦粉から作られる製品をパスタと呼び、スパゲティだけでなく、
マカロニなどもパスタの一種です。
パスタには、スパゲティのような乾燥パスタと生パスタがあり、
その種類は約300種類もあると言われています。パスタは小麦粉から作られますが、
パスタ作りに使われる小麦粉は、日本で一般的な調理に使用されることが多い薄力粉ではなく、
デュラムセモリナと呼ばれる小麦粉です。デュラムセモリナの特徴は、こねると強いコシと弾力が出て、
歯触りが良いことです。デュラムセモリナで作られたスパゲティをおいしく調理するコツは、
たっぷりの湯に食塩を入れて茹で、スパゲティの中心に針の先程の芯が残るアルデンテと呼ばれる状態に
仕上げることです。
今日はスパゲティに魚介類とトマトを合わせたスパゲティペスカトーレです。
おいしくいただきましょう。
ビビンバ 牛乳 卵スープ パイン
今日は、「ビビンバ」について、お話しします。
ビビンバはご飯の上に野菜や山菜の和え物、肉、卵焼きなどの具を彩りよく盛りつけた、韓国を代表する料理で
す。ビビンバは正しくは「ビビムパム」といいます。「ビビム」は混ぜ合わせるという意味で、「パム」はご飯のこ
とです。食べる前に、コチュジャンという韓国の甘辛い味噌を少しずつ加えながら辛さを調整し、スプーンでよく混
ぜていただきます。韓国では、ご飯の上に盛りつける具は5種類とされています。
今日の給食のビビンバは、豚肉、ぜんまい、こんにゃく、にんじん、こまつなの5種類の具を入れています。
味わっていただきましょう。
ごはん 牛乳 ししゃもの南蛮漬け ボイルキャベツ 切干大根のうま煮 しそひじき
今日の給食には、ししゃもの南蛮漬けが出ました。
南蛮漬けは、小魚を油で揚げ、玉ねぎなどの野菜と、唐辛子等を加えた甘酢に漬け込んだ料理です。
小あじやわかさぎなどの小魚が、南蛮漬けには多く使われます。小魚は魚を骨ごと食べることができるため、
魚に含まれる良質のたんぱく質、脂質、カルシウムなどの栄養をとることができます。
また、南蛮酢 のさっぱりとした酸味は夏の暑い時期にも、食欲を増進してくれます。
南蛮漬けはクエン酸を含む酢を使って調理するため、保存もきき、
しっかり漬け込むと小魚の骨もやわらかくなり食べやすくなります。
今日のししゃもの南蛮漬けも、たんぱく質やカルシウムがしっかりとれるよう、よくかんでいただきましょう。
里芋のおもぶり 牛乳 ホキの衣揚げ おひたし すまし汁
今日の給食には、里芋のおもぶりが出ました。
里芋は中国から日本に伝わった野菜です。伝えらえた当時は、
主食として食べられていましたが、現在 では主におかずとして食べられるようになっています。
山でとれる「山芋」に対して、里で作られるので「里芋」と呼ばれるようになりました。
里芋は、親芋のまわりに小芋がたくさんでき、どんどん増えていくことから子孫繁栄につながり、
おめでたい食べ物として、正月や地方祭 、月見などの行事でもよく食べられています。
また、愛媛県では、四国中央市などで「女早生」「伊予美人」などの品種が栽培されており、
東予地方を中心に、これらの里芋を使った「いもたき」が郷土料理として親しまれています。
里芋については、今月の給食掲示資料である給食イングリッシュでも紹介しています。
旬の里芋をおいしくいただき、より詳しく里芋について知ることができるので、
ぜひ給食イングリシュも読んでみてください。
コッペパン 牛乳 コーンサラダ じゃがいものケチャップ煮 大豆いりこ
今日の給食には、じゃが芋のケチャップ煮が出ました。
じゃが芋のケチャップ煮は、味付けにケチャップを使っています。
ケチャップは、夏野菜の一つであるトマトから作られています。
みなさんはトマトからケチャップがどのように作られるか知っていますか。
トマトからケチャップを作るには、まず、トマトから皮と種を取り除き、
少し煮詰めピューレ状にします。さらに、すりおろした玉ねぎやにんにく、
食塩、香辛料、酢、砂糖などを加え加熱します。とろっとしたソース状になり、
コクのあるまろやかな味になれば、ケチャップの出来上がりです。
旬である夏の時期には、そのまま食べてもおいしいトマトですが、ケチャップをはじめ、
チリソースの原材料として使われるなど加工食品としても、私達にとって身近な食材です。
今日の給食では、ケチャップを煮込み料理に使 いました。
トマトの甘味や香辛料の風味を味わっていただきましょう。
梅ごはん 牛乳 高野豆腐の揚げ煮 豚汁
今日の献立は、『和歌山県の味めぐり』献立でした。
梅は、和歌山県を代表する特産物の一つです。栽培されている主な品種は、
「南高」と「古城」です。「南高」は和歌山県のみなべ町で誕生しました。
「南高」は、柔らかい皮にふっくらとした厚みのある果肉が包まれており、
梅の中でも最高級の品種の一つで、今日の給食の梅ごはんにも、南高梅を使っています。
また、「古城」は、果肉が厚く種が小さいのが特徴で、梅ジュースや梅酒を作るのに適しています。
高野豆腐は、鎌倉時代に、高野山の僧侶たちによって作られ、精進料理として食べられていました。
江戸時代から昭和初期にかけて高野山では、貴重なたんぱく源として盛んに作られていました。
今日の給食では、揚げた高野豆腐と野菜を甘辛く炒め煮にしています。
和歌山県の味を、おいしくいただきましょう。
コッペパン 牛乳 いかのさらさ揚げ タイビーフン炒め ぶどう
今日の給食には、ぶどうが出ました。
ぶどうの種類はとても多く、世界には1万種以上のぶどうがあると言われています。
このうち、日本 では主に、30から40種類が栽培されています。
ぶどうは、8月から9月の旬の時期が一番おいしく、ビタミンなどの栄養もたっぷり含まれています。
松山市では、85年以上前から伊台地区で作られており、ニューピオーネや藤稔 、
シャインマスカットなどさまざまな品種が栽培されています。
甘くておいしいぶどうですが、この甘みの正体は「ブドウ糖」という糖類です。
「ブドウ糖」は、体の中でエネルギーに変わりやすいため、疲労回復などに効果があり、
暑さがまだまだ続くこの時期にぴったりの果物です。
旬のぶどうを味わっていただきましょう。