ブログ

令和6年度 松山西高等学校・中等教育学校同窓会 あいさつ

2024年8月20日 12時46分

 8月13日(火)にANAクラウンプラザホテル松山にて、令和6年度(第46回)松山西高等学校・中等教育学校同窓会「陽光会」創立50周年記念同窓生の集いが開催され、多くの同窓生や元本校教職員の方々がお集まりになられました。その総会で校長として次のような挨拶をいたしました。

 皆様こんばんは。校長の佐々木でございます。平素から、本校の教育活動に多大なご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。本日は、多くの同窓生や元教職員の皆様がお集まりになられ、創立50周年記念同窓会が盛大に開催されますこと、まことにおめでとうございます。心からお祝い申し上げますとともに、松山西高等学校・中等教育学校のこれまでと、これからの歩みを温かく見守ってくださり、校長として深く感謝申し上げます。
 新型コロナウイルスの影響を考慮して、昨年度と本年度の2年間を周年記念行事期間とし、去年の11月に挙行した創立50周年記念式のほか、様々な行事を実施してまいりました。それらの式や行事の度に同窓会の長野会長様をはじめといたしまして役員の皆様には、ご多用にもかかわりませずご出席くださり、愛情のこもったエールを生徒や学校に賜りましたこと、重ねてお礼申し上げます。まことにありがとうございました。
 さて、これまで、機会を捉え本校の歴史や伝統、関係者の思いなどを生徒に話してまいりました。本校の創立1年目。前年の昭和48年に起きた世界的な石油危機の影響もあって、今の鉄筋コンクリートの校舎や体育館は開校した年の9月ころに完成したこと。そのため、第1期生の方々が入学された当初は、前卓球場としてその一部が残っている4棟のプレハブ校舎しかなかったこと。当時の生徒たちは「不安一杯のスタート」であったものの、荒れた運動場を教職員と一緒に整地するなどしながら、「新しい学校を自分たちで創る」という「開拓者魂」を発揮なされたこと。一方、教員たちも、雨が降ってトタン屋根のプレハブ校舎がけたたましく鳴り始めると、それに負けてはならないと校舎の外にまで響く声で授業をなされたこと。当時、生徒と教職員にとっては、不自由な思いよりも新たな学校建設への熱気に包まれた毎日であり、そのような中で、意気に燃えた生徒と教職員が共に歩む師弟同行の精神が育まれたことを生徒に話しました。
 そして、22年前、松山西高校内に中学校が併設され松山西中高一貫校教育が誕生した本校では、伝統の「開拓者魂」と「師弟同行」の精神を生徒と教職員が改めて発揮し、今も、その誇りと自信を胸に日々の教育活動に一緒になって取り組んでいます。生徒たちは、進路実績や部活動などにおいて、すばらしい成果を上げているだけでなく、「Ever Shining 夢に向かって心と体を動かし、みんなを輝かせる人であれ」という本校の重点努力目標のとおりに、授業や部活動などで相手のことを思いやりながら積極的に行動し、自分らしく輝くことを通して周りの人も輝かせています。われわれ教職員も、そのような生徒たちの学びをさらに深め、広げるべく、令和8年度に後期課程において「国際コース」を設置し、確かな語学力や豊かな国際感覚、グローカルな視点による課題解決能力などを身に付けた、地域や世界で活躍できる人を育てるために準備を進めています。
 これからも、生徒と教職員が共に汗を流しながら、「開拓者魂」と「師弟同行」の精神を発揮し、新たな学校づくりに精一杯取り組んでまいります。皆様には、どうか今まで同様にお力添えを賜りますよう切にお願い申し上げます。結びに、陽光会の益々のご発展と、ご参会の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、あいさつとさせていただきます。

生徒の皆さんへのエール

2024年8月1日 14時35分

 生徒の皆さん、どのような夏休みを過ごしていますか。感染症や熱中症、病気、事故等に気を付けながら、健康で充実した夏休みにしてください。
 第1学期の終わりに皆さんに配布した令和6年度「進路の手引き」の巻頭言に、「『未来の自分』は『今の自分』の中にある」と題したメッセージを書きました。改めて学校ホームページに載せ、皆さんにエールを送ります。

 私は子どものころから、しなくてはならないことに取りかかるのが遅かった。やる気を起こす努力をせずに楽な方へ流れ、やがて機を失することに焦り、締め切り間近になって始めることが多かったのです。その取り組み方がよくないことは分かっていても改められず、追い詰められて心身ともに苦しい思いを経験したにもかかわらず同じことをしてしまう自分を情けなく思いました。
 そのような私にとって、春休みや夏休みといった節目は気分が変わるのでうれしく、中でも、冬休みの元日(新しい年の最初の日)という日には魔力がありました。何もかもが新しくなったように感じられ、不甲斐ない自分は昨日までの自分であって、今日からは新しい自分に生まれ変わるという気分になりました。その上、いろいろなことへの挑戦がうまくいきそうな期待感さえ持てたのです。しかし、正月三が日を過ぎ、冬休みが終わるころには、元日の清新な気持ちやみなぎる意欲がいつの間にか薄れ、いつもの自分に戻っていきます。ついには、一年後に再び、これまでの元日と同じ気持ちで新たな元日を迎えてしまうのでした。私にとって元日という日は、自分の中の情けない面を克服することから逃げる、都合のよい免罪符だったのです。
 いつの日か、なりたい自分になる。勉強や部活動、将来の進路などにおいて、そう願いながら努力を続けている生徒は多いでしょう。ただ、その自己成長は、自分以外の偶然の力によってもたらされるものではありません。まるで、種子から幼木が芽生え、やがて美しい巨木へと生長するように、自分自身の将来の可能性やその具体像はすべて、「今の自分」という「種」の中にあるのです。もっと言えば、今のこの自分の中にしかないのです。だから、なりたい自分になるためには、自己を鍛え磨き、育てなければなりません。元日の話に戻れば、新しい年を迎え、気持ち新たにこれまでとは異なる方法で、いろいろな物事に向かっていくことは大切です。一方で、昨日までの私が今日の私となり、やがて明日の私へとつながる、その積み重ねの結果として自分自身は形づくられ成長する、ということを忘れてはならないのです。
 私には、自分の高校3年生のときの冬休みの思い出がありません。大学共通第一次学力試験(「共通一次」と呼ばれ、後に大学入試センター試験から大学入学共通テストとなる)が迫り、たぶん、それまで以上に共通一次の準備に取り組んだとは思います。しかし、共通一次が終わってから大学・学部別の大学入試過去問題集(いわゆる「赤本」)を解き始めたくらいですから、計画を立てて熱心に受験勉強に取り組んだ高校3年生の秋・冬ではなかったはずです。取りかかるのが遅く、しかも地道な努力を一生懸命にしたとは言えないような受験生活だったために、冬休みの印象も薄いのでしょう。その大学の受験結果は不合格でした。「自分にかかわることは、すべて自分にとって幸せなこと」を信条としている私は、どのような境遇も引き受ける覚悟を持っていますが、高校時代の、すべきことやできることを全力でやりきらなかった大学受験への向き合い方は、自分にとって忘れてはならない後悔の一つです。
 生徒の皆さんには、自分の進路を切り拓くために何事にも全力で取り組んでほしいのです。まずは、なりたい自分、すなわち自分の理想や夢、将来の自分の姿を一生懸命に思い描きましょう。そして、それをかなえるために、授業や宿題、自主学習に精一杯取り組み、先生や先輩、友人と相談したり、この『進路の手引き』をはじめとする様々な資料を活用したりして、納得する進路を実現してください。「未来のあなた」は「今のあなた」の中にあります。

第1学期終業式 式辞

2024年7月19日 16時25分

 7月19日(金)、本校体育館において第1学期終業式を行い、生徒たちに、次のような話をいたしました。

 おはようございます。皆さんにとって1学期が充実した毎日であったとすれば、とてもうれしいです。ただ、そうであっても、去年のこの終業式で今の2年生に話したように、1年生の皆さんは、新しい環境や人間関係が始まり、戸惑うことや苦労も多かったことでしょう。よく頑張りました。通学の様子や、授業や部活動などに一生懸命取り組む姿を見ながら、いつも応援していました。これからも、自分の力を信じて、学校生活に少しずつ慣れていってください。
 さて、夏休みの計画を立てている人は多いと思います。ぜひ、その中に「読書」も入れてください。読書には、時間や空間を超えて様々な人や物事に出会える楽しみがあります。また、読書によって、自分を支えている考え方やものの見方が深まります。大事なことだと感じ取ってはいても、それを自分の中でうまく表現できないでいることはよくあります。そのようなときに、自分が感じ取っていることを言い表すような言葉や文章に出会うと、幸せな気持ちになります。しかも、少しだけ自信が増し、人に優しくなります。
 本校図書館の中の南側、成願寺の桜が見える場所に、「さくら文庫」というコーナーがあります。20年前の平成16年7月に、中等教育学校の1期生で、当時2年生だった奥村さくらさんが、朝、登校の途中で、本人には全く責任のない交通事故に遭い亡くなりました。大切な仲間を失い、さくらさんの無念とご家族の悲嘆を思い、学校全体が大きな悲しみに沈みました。その時に、さくらさんのご両親から、「西校のみなさんのために役立ててください」と寄付していただいた基金によって図書を購入し、さくらさんを偲んで「さくら文庫」と名付けました。その後も、毎年7月にご両親から寄付をいただき、現在、さくら文庫の書籍は456冊になります。さくらさんが20歳になられたであろう年まで、毎年、さくらさんとその同級生の年齢に合う図書を多く選びました。
 皆さん、本を読みましょう。人の気持ちを想像し、思いやることを大切にしましょう。そして、かけがえのない命をどうか大事にしてください。これらのことを忘れず、充実した学校生活を送ってほしいと思います。2学期の始業式で皆さん全員と笑顔で再会することを楽しみにして、第1学期終業式の式辞とします。

水泳部・野球部 大会出場壮行会あいさつ

2024年7月5日 08時04分

 7月4日(木)、夏季グループマッチ終了後に体育館にて、第75回四国高等学校選手権水泳競技大会、第76回愛媛県中学校総合体育大会水泳競技、第106回全国高等学校野球選手権愛媛大会にそれぞれ出場する選手たちの壮行会を行いました。そして、選手の皆さんに次のようなエールを送りました。

 7月13日から香川県高松市で開催される四国高等学校選手権水泳競技大会と、7月14日から松山市内で行われる愛媛県中学校総合体育大会水泳競技の部にそれぞれ出場される選手の皆さん。愛媛県や松山市の代表として競技に参加する誇らしさと、感謝の気持ち、そして、これまで努力を積み重ねきた自信を胸に、自分のベストタイムを目標に、精一杯、力を発揮してください。皆さんの健闘を心から願っています。
 また、第106回 全国高等学校野球選手権 愛媛大会が7月13日から始まります。総体や野球の季節になると、私は今でも4年前を思い出します。高校野球では、令和2年度の春の選抜大会が県・全国ともに中止となり、夏の選手権大会も、県では夏季野球大会に変更され、全国甲子園は中止となりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響です。感染リスク回避のために苦渋の判断がなされました。ただ、その時の選手たちの気持ちを思うと今でも涙がでます。
 野球部の皆さん。多くの方々の声援を受けながら、真剣勝負を挑んでくるチームを相手に大好きな野球ができる幸せを噛みしめてほしいと思います。そして、全員の力を合わせ、「一戦必勝」の精神で戦い抜いてください。皆さんが、練習をはじめ何事も丁寧に行うことによって身に付けた力は、試合の中の様々な場面で必ず発揮されます。自信を持ち、粘り強く丁寧にプレーする、これを貫いてください。
 高校野球は、どのようなチームであっても、敗者になるか勝者になるかは最後までわかりません。一球一球を大事にしながらガッツあふれる試合をして勝利をつかみ、グラウンド中に校歌を響かせてください。応援しています。

夏季グループマッチあいさつ

2024年7月5日 07時48分

 7月4日(木)、令和6年度夏季グループマッチを行い、グラウンドや体育館、武道場、技術教室で、各種競技の熱戦が繰り広げられました。開会式と閉会式において、それぞれ次のような話をいたしました。

【開会式】
 皆さん、おはようございます。いよいよグループマッチが始まります。各グループの一員として力を合わせながら試合を行い、思い出に残る行事にしてほしいと思います。そのために、次の3つのことを心がけてください。
 1つ目は、「自己管理」です。さまざまな種目や競技が実施されます。自分の出場する競技の場所や開始時刻などに気を付けてください。また、熱中症にならないよう、こまめな水分補給や身体を休めることに努め、感染症予防についても手洗いや手指消毒などの基本的対策を行って、自分自身で体調を整えてください。
 2つ目は、「感謝」です。グループマッチ実施のために様々な準備をし、今日も、運営や審判、用具の管理などをしてくださる先生方や生徒の皆さんに、感謝の気持ちを持って試合に臨んでください。そうすれば、自ずとフェアプレーの精神が発揮されるはずです。
 3つめは、「助け合い」です。チームメイトと助け合いながら競技を楽しんでください。その結果、喜びを分かち合うことができ、素敵な思い出になります。助け合い励まし合うことのすばらしさも体験してほしいと思います。
 今話をした「自己管理」「感謝」「助け合い」、この3つを忘れず、けがをしないように注意しながら、有意義に過ごしてください。それぞれの競技で皆さんが力を発揮されることを期待して、開会のあいさつとします。


【閉会式】
 お疲れさまでした。皆さんがそれぞれの競技を一生懸命に楽しんでいる姿を見ながら、私も楽しみましたし、うれしくなりました。ありがとうございました。
 競技の魅力の一つは、体で感じることを通して新たな発見をすることがある、ということです。私は、高校の体育の授業でラグビーを教わりました。クラスメイトにラグビー部のキャプテンでスタンドオフをしていた人物がいて、あるとき、授業中の試合でボールを持って走っていた私は、体格のよい彼のタックルを受けました。一瞬の出来事にもかかわらず、そのときの様子や感覚を今でも覚えています。強くて大きい衝撃でしたが不思議と痛みはなく、気付いたときにはグラウンドに倒されていました。タックルの向きや位置、高さが的確であまりに見事だったので、思わず笑顔になり、うれしくなったほどでした。力を抜くことなくプレーしていた彼の競技者精神と、高い技術の安全性や美しさを、身を持って感じた貴重な経験でした。
 皆さんには、これからも、競技に親しんで仲間と楽しさや喜びを共有したり、新たな発見をしたりしてほしいと思います。そして、開会式で話した3つのこと、「自己管理」「感謝」「助け合い」を様々な場面で実践してください。そのことによって、ものごとはうまく進み、皆さん自身の心が豊かになります。
 最後になりましたが、グループマッチの準備や運営に協力してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちを伝えて閉会のあいさつとします。

5年生修学旅行結団式あいさつ

2024年5月12日 15時34分

 5月10日(金)、定期考査終了後に5年生は体育館に集まり、修学旅行(5月13日~17日)の結団式を行いました。生徒たちに、次のような話をいたしました。

 こんにちは。修学旅行の間、皆さんの心の中に持ち続けてほしいものが3つあります。
 まず、「感謝」の気持ちです。旅行に行かせてくださる保護者の方や、旅行の実現のために皆さんを支え準備をされてきた先生方や旅行業者の方は、皆さんに安全と健康に気をつけた上で貴重な経験をしてほしいと、ずっと願ってこられたことを忘れないでください。
 次に、「自律」の精神です。自分だけでなく参加者全員にとって楽しい学校行事にするためには、一人ひとりがルールや時間を必ず守り、けがや事故に遭わないための安全管理と感染症対策を含む体調管理をしっかりと行い、自分自身をコントロールしなければならないことを忘れないでください。
 そして、周りの人への「思いやり」です。皆さんは今後、学校内のいろいろな場面で、今以上にリーダーとなったり重要な役割を担ったりします。さらに、2年後には社会人として様々な集団の中で活躍することとなります。そのようなときにとても大事なのは、相手の気持ちや状況を思いやり、相手の立場に立って考えたり行動したりすることです。修学旅行はそのことを学び実行するチャンスです。それを忘れないでください。
 皆さんが元気に出発して、多くの貴重な経験を得て、元気に帰ってくることを楽しみに待っています。「行ってらっしゃい」という言葉は、「無事に行って、帰っていらっしゃい」という意味です。改めて言います。皆さん、行ってらっしゃい。

1年生集団宿泊研修結団式あいさつ

2024年5月9日 13時47分

 1年生は、5月9日(木)・10日(金)の二日間、国立大洲青少年交流の家で令和6年度集団宿泊研修を行います。出発に先立ち、本校体育館で結団式を実施し、つぎのような話をいたしました。

 皆さん、おはようございます。集団宿泊研修を心待ちにしていた人も多いでしょう。安全と健康に気をつけて、充実した2日間にしてください。始まりに当たり、この学校行事の目的を一緒に確認しましょう。それは、集団や班別による研修や作業、レクリエーションを通して大事なことを楽しみながら学び、身につけるということです。
 では、その「大事なこと」とは何だと思いますか。答えは、皆さんが持っている「研修のしおり」の1ページに載っています。そこに書かれている4つのことを、必ず読み返してください。
 1つ目は、「主体的に活動する」ということです。「主体的に」とは、自分自身の考えや判断に基づいてという意味です。もちろん、自分勝手にするということではなく、すべきことやしてはならないことを自ら考え、判断し、責任をもって行動するということです。
 2つ目は、「仲間と助け合い磨き合う」ということです。例えば、窓を布で磨くと、布糸で細かな汚れが削り取られて窓が輝くように、「磨く」とは摩擦(競争)によって、より良い状態にすることを言います。ですから、「磨き合う」は、「鍛え合う」と言い換えてもよいでしょう。 
 3つめは、「自己を見直す」ということです。集団生活を通して、自分自身の中でもっと伸ばしたり高めたりしたいことや、改善したいことを見つけることができれば、有意義な研修となります。
 4つ目は、「ねばり強くやり抜く心を育てる」ということです。困難なことがあっても、自分の力を信じ周りのみんなと力を合わせ、それを乗り越える努力をしてください。
 皆さんが、それら4つの「大事なこと」に挑戦しながら集団宿泊研修を楽しみ、元気に帰ってくることを私も楽しみにしています。

令和6年度PTA・育成会総会あいさつ

2024年5月6日 18時32分

 5月6日(月・振替休日)、本校体育館にて、令和6年度PTA・育成会総会を開催いたしました。連休中であり、しかも雨天での実施にもかかわらず、650名の保護者の皆様にご出席いただきました。心からお礼申し上げます。

 皆様こんにちは、校長の佐々木でございます。よろしくお願い申し上げます。平素から、本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、まことにありがとうございます。また、本日はご多用のところ、しかも足元のお悪い中、PTA・育成会総会にご出席くださり重ねてお礼申し上げますとともに、お車での来校に関するお願いにご協力いただき感謝申し上げます。
 本校の校舎や体育館、運動場では、普段、勉強や部活動に熱心に取り組む生徒たちの明るいあいさつや、元気な声が響いていますが、この連休の間は静かな時間が流れていました。考査発表中のため大会のある部以外は活動を休みにしており、後期生の中には朝から夕方まで、教室で静かに自習をする生徒が何人もいて、今すべきことを自覚し、それに専念する生徒の様子に感心いたしました。
 さて、本校は昨年度、創立50周年を迎え、皆様にご協力いただきながら記念式をはじめ様々な周年行事を行いました。改めて深くお礼申し上げます。本年度も周年期間と位置づけ、関連した行事を実施する予定ですので、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。令和6年度は、重点努力目標を昨年度と同じく、「Ever Shining - 夢に向かって心と体を動かし、みんなを輝かせる人であれ -」と定め、現在、生徒924名と非常勤を含む教職員96名の計1,020名で教育活動を行っています。目標には、生徒一人ひとりが自分の夢を見付け、その実現のために心と体を動かして自ら輝き、周囲の者を輝かせる人でもあってほしい、という願いを込めています。加えて、そのために全生徒・教職員で守り続けようと呼びかけていることがあります。それは、○常に基礎基本に立ち返り、小さなことやさりげないことを大事にすること。○お互いの気持ちや言葉のキャッチボールに努め、言葉を大切にすること。○相手の身になり、相手の気持ちや状況を思いやることです。これらを実践して、校訓の誠実・自学・創造の精神を体現する生徒を育てて参ります。
 本校では県立学校振興計画に基づき、令和8年度の後期課程4年生から「国際コース」を設置いたします。確かな語学力やグローバルな視点、豊かな国際感覚、課題解決能力等を育成し、世界や地域で活躍する人を育てるための「コース」づくりを、学校外の方々にも協力いただいている準備員会を中心に、現在、進めております。校長として新コース設置をはじめ、本校をより魅力的な学校にするべく尽力して参ります。
 そして、教職員全員でこれからも、生徒の安全・安心に努め、生徒の様々な力を伸ばし、保護者の皆様の期待にお応えできる教育に一丸となって取り組んで参ります。その様子は学校ホームページにてもお伝えさせていただきますので、ご覧いただければ幸いです。今後とも、皆様のご理解とご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は、よろしくお願いいたします。

第1回避難訓練の講評

2024年4月25日 20時05分

 4月25日(木)の6時限目に令和6年度第1回避難訓練を実施し、火災を想定した訓練と避難に関する学習を行いました。そして、生徒に次のような内容の話をいたしました。

 皆さん、去年のこの訓練で私が話したことを、今日、実行しましたか。大事なことなので、繰り返し伝えます。避難訓練において大切なことは、すべきことや、してはならないことを確認しながら行動するということです。
 火災避難の場合にすべきこと。○安全第一で、静かに落ち着いて早く逃げる。○その際に、もし可能であれば初期消火に努める。○逃げるときには、姿勢を低くし、マスクやハンカチで口や鼻を覆う。○できるだけ、下の階や建物の外に逃げる。一方で、してはならないこと。○逃げる時には、持ちものにこだわらず、急ぐ余り前の人を押したりしない。○一度逃げ出したら、絶対に戻らない。それらを、自分に言い聞かせながら訓練をすることが、とても大事です。
 火災避難のときにすべきことや、してはならないことを、今日のうちに再確認してください。その意識と準備が、自分の命や周りの人の命を救うことにつながります。
 4月17日の午後11時過ぎに、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、愛南町で震度6弱、宇和島市で震度5強の揺れをそれぞれ観測しました。地震災害では、建物の損壊や家具等の転倒などによる被害だけでなく、地震による火災被害も大きくなる場合があります。私たち全員で今日の訓練を、防災の観点から普段の生活を見直し、火災を防ぎ、災害への備えを充実させるきっかけにしましょう。

令和6年度 入学式 式辞

2024年4月8日 19時23分

 4月8日(月)、午前中に新任式及び第1学期始業式を行い、午後から令和6年度入学式を挙行いたしました。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 式辞
 暖かい春の季節を迎え、新緑の若葉がすくすくと伸びる今日のよき日に、同窓会会長・長野 貴様とPTA会長・菅野雅之様の御臨席を賜り、多くの保護者の皆様の御出席のもと、令和6年度愛媛県立松山西中等教育学校入学式をとり行うことができますことは、本校教職員一同の大きな喜びでございます。心からお礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました160名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。さきほど一人ひとり名前を呼ばれて立派な返事ができた皆さんは、今から愛媛県立松山西中等教育学校の第1学年の生徒です。皆さんを心から歓迎いたします。また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。真新しい制服姿のお子様をご覧になって感慨もひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。
 本校は昨年度、創立50周年を迎え、この4月から、さらなる50年後の創立百周年を目指して、皆さんと一緒に新たな歩みを始めます。そのように、松山西高等学校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、中予地域の県立学校で唯一、中高一貫教育を行う輝かしい学校です。新入生の皆さんには本校で学べることを誇りに思うとともに、本校の生徒としてこれからの6年間、自分の力を精一杯発揮して充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
 その学校生活の始まりに当たり、皆さんに、本校が大事に受け継いでいる校訓、すなわち本校で学ぶ生徒に実行してほしい大切なことについて話をします。
 校訓の一つ目は、「誠実」です。誠意を持って人と接し何事にも取り組む、ということです。自分を大事にしながら同様に他の人も大切にすることを通して、心の広い人になってほしいという願いが込められています。
 二つ目は、「自学」です。自分から学び、判断し、行動する力を身に付けるということです。どのような大人になりたいかを考えながら自分の人生をより豊かなものにしたいと願い、様々な困難を乗り越えようとするたくましさを持つ人になってほしいという願いが込められています。
 三つめは、「創造」です。人の優しさや強さの中にある美しさやすばらしさに気付き、自分や他の人にとっても喜びとなるものを創り出すということです。「生きていると、辛くて悲しいことはあるけれど楽しくてうれしいこともある」、と感じられるものを見付けたり創り出したりしてほしいという願いが込められています。
 これらの、校訓の中に込められている、生徒への願いを忘れないでください。これからの学校生活で、友達との関係で悩んだり、勉強へのやる気が起きなくて困ったり、楽しいと思えることがなくて辛かったりしたら、校訓に込められている願いを思い出してください。そして、校訓が示す「三つの大切な行い」に、ぜひチャレンジしてほしいのです。私は、皆さんが松山西中等教育学校の6年間で、人として一回りも二回りも大きな自分に成長されることを心から期待しています。
 ここで、保護者の皆様にもお伝えしたいことがございます。松山西中等教育学校は特色ある教育方針と教育内容によって、豊かな心と知性を身に付け、高い志を持って未来を拓く若者を育成する学校です。伝統の精神である「開拓者魂」と「師弟同行」のとおりに、私たち教職員一同は力を合わせて、知恵をしぼり工夫をこらしながらお子様の学びを支えて参ります。そして、お子様もこれから一歩一歩、自立への道を歩むことになります。心の優しい生きる力を持った若者に育つことは御家庭と学校の共通の願いです。子供たちの豊かな未来に向けて御一緒に力を注いで参りたいと存じます。ここにあらためて、本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げ、式辞といたします。

 令和6年4月8日
 愛媛県立松山西中等教育学校長 佐々木 進

お知らせ

image002

 校長   中島 康史


 愛媛県立松山西中等教育学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校の前身は、昭和49年に創立された愛媛県立松山西高等学校です。前年の昭和48年に起きた世界的な石油危機の影響によって開校当初はプレハブ校舎しかなく、生徒たちは、荒れた運動場を教職員と一緒に整地するなどしながら、「新しい学校を自分たちで創る」という「開拓者精神」を発揮しました。そして、雨が降ると、トタン屋根のプレハブ校舎がけたたましく鳴り始めるので、これに負けてはならないと教員の声が校舎の外にまで響き渡り、当時は、生徒と教職員が同様に、不自由な思いよりも新たな学校建設への熱気に包まれた毎日であったといいます。
 その後、生徒と教職員が力を合わせて創り上げた松山西高等学校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、平成15年に愛媛県立松山西中学校が併設され、平成18年に、中予地域の県立学校で唯一中高一貫教育を行う、現在の愛媛県立松山西中等教育学校となりました。先述の、創立時に育まれた開拓者精神と、高い理想を求めて生徒と教職員が共に汗を流す「師弟同行」の精神は、今も学校のモットーとして様々な教育活動の中に息づいています。
 本校は、1学年4学級で前期課程3年間と後期課程3年間の計6年間を一貫して学ぶ中等教育学校です。「誠実・自学・創造」の校訓のもと、豊かな心と知性を身に付け、高い志を持って、未来を拓く若者を育成する、という教育方針の中で、生徒たちは1年生から6年生までの幅広い年齢集団の中で自分の「学び」を深め、高め合いながら、たくましく成長しています。授業や学校行事、部活動などを通して自らの夢や希望をかなえようと努力している生徒たちの輝きと伸びゆく力を、これからも教職員全員で守り支え続けてまいります。
 
  令和7年4月