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令和7年度グループ結団式開会あいさつ

2025年6月5日 16時37分

グループ結団式に当たりまして、あいさつを申し上げます。

本校では、ご案内のとおり、6学年を通した縦割りのグループを編成し、1年間活動することとしております。年齢の異なる集団での交流には、大きな意義があると考えております。まず、下級生にとっては、上級生がロールモデル、すなわち、自らの成長のお手本となります。そして、上級生にとっては、下級生から頼られることで、他者の役に立つ喜びを体得するとともに、自信を高め、自覚を深めることができます。社会に参画することで得られる幸せとして、「人に褒められること」「人の役に立つこと」「人から必要とされること」があると言われています。グループ活動を通して、そうした経験を積んでいただきたいと考えています。

 また、グループ活動には、チームワークが大切となります。著名な実業家である土光敏夫氏は、チームワークについて次のように述べています。「複数の人による共同作業のとき、もっとも重要なチームワークといわれるものは、各人の長所をうまく組み合わせることに他ならない。一人一人の長所が異質であればあるほど、チームワークの相乗効果は大きい。」という言葉です。グループ活動は、まさに各グループにおける共同作業です。各人の持ち味を存分に発揮するとともに、足らない部分をお互い補い合って、充実した活動としていただくことを、期待、お願いし、あいさつといたします。

お知らせ

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 校長   中島 康史


 愛媛県立松山西中等教育学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校の前身は、昭和49年に創立された愛媛県立松山西高等学校です。前年の昭和48年に起きた世界的な石油危機の影響によって開校当初はプレハブ校舎しかなく、生徒たちは、荒れた運動場を教職員と一緒に整地するなどしながら、「新しい学校を自分たちで創る」という「開拓者精神」を発揮しました。そして、雨が降ると、トタン屋根のプレハブ校舎がけたたましく鳴り始めるので、これに負けてはならないと教員の声が校舎の外にまで響き渡り、当時は、生徒と教職員が同様に、不自由な思いよりも新たな学校建設への熱気に包まれた毎日であったといいます。
 その後、生徒と教職員が力を合わせて創り上げた松山西高等学校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、平成15年に愛媛県立松山西中学校が併設され、平成18年に、中予地域の県立学校で唯一中高一貫教育を行う、現在の愛媛県立松山西中等教育学校となりました。先述の、創立時に育まれた開拓者精神と、高い理想を求めて生徒と教職員が共に汗を流す「師弟同行」の精神は、今も学校のモットーとして様々な教育活動の中に息づいています。
 本校は、1学年4学級で前期課程3年間と後期課程3年間の計6年間を一貫して学ぶ中等教育学校です。「誠実・自学・創造」の校訓のもと、豊かな心と知性を身に付け、高い志を持って、未来を拓く若者を育成する、という教育方針の中で、生徒たちは1年生から6年生までの幅広い年齢集団の中で自分の「学び」を深め、高め合いながら、たくましく成長しています。授業や学校行事、部活動などを通して自らの夢や希望をかなえようと努力している生徒たちの輝きと伸びゆく力を、これからも教職員全員で守り支え続けてまいります。
 
  令和7年4月