ごはん 牛乳 鮭の天ぷら すだち風味漬 五目煮
今日の給食には、鮭の天ぷらが出ました。
皆さんの中には、国語の時間に『さけが大きくなるまで』という題材で学んだ人もいるかもしれませんが、
鮭は川で生まれた後、海で成長し、産卵する頃になると再び川へ戻ってくる魚です。
鮭は身の色が赤く見えるため、赤身の魚と思われがちですが、実は白身の魚に分類されます。
鮭の身が赤く見えるのは、アスタキサンチンというカロテノイド系色素を多く含む、えびなどを餌として食べるためです。
鮭の卵であるイクラが赤い色をしているのも、同じ理由からです。
鮭が本来白身魚であるということは、産卵するために川へ戻ってきた鮭が餌を食べなくなってくると、
身が白くなってくることからも分かるそうです。この産卵の時期に、鮭が餌として食べた栄養分が卵に移るため、
イクラは赤い色になります。
魚には、出世魚と呼ばれるように呼び名が変わる魚がいくつかありますが、鮭のように日頃から食用とされる魚で
身の色が変わる魚は珍しいのではないでしょうか。鮭を含め、日頃よく食べる食材にも、まだまだ知らない事や
分からない事がたくさんあります。皆さんも興味がある食材について調べてみると、新しい発見があるかもしれません。
今日の給食では、鮭を天ぷらに調理しました。旬の鮭を味わっていただきましょう。
ごはん 牛乳 鯖のみそ煮 酢物 かき玉汁
今日の給食には、鯖のみそ煮が出ました。
鯖は日本各地の沿岸に広く生息しており、漁獲量が第1位の茨城県をはじめ、
千葉県、静岡県、長崎県など全国各地で水揚げされる魚です。
鯖は1年の間に2回の旬があり、寒さばと呼ばれる2月から3月頃と、9月から10月の秋頃です。
秋に獲れる鯖は脂がのって、とても味が良いです。鯖には、脳を活性化させる働きが期待されるDHAや、
血管のしなやかさを保つ効果が期待されるEPAなど、良質で健康維持に欠かせない脂が含まれています。
また、鯖には、ビタミンB、ビタミンD、鉄などの栄養素も豊富に含まれています。
今日の給食では、今が旬で栄養豊富な鯖をみそ煮にしました。おいしくいただきましょう。
コッペパン 牛乳 コーンサラダ じゃが芋のケチャップ煮 大豆いりこ
今日の給食には、じゃが芋のケチャップ煮が出ました。
日本でケチャップと言えば、多くの人がトマトを原料にしたトマトケチャップを思い浮かべると思います。
しかし元来ケチャップは、野菜、果物、きのこ、魚等を原料に作られた調味料のことを指していました。
さらにケチャップの由来をたどると、中国で作られていた、魚介類の塩漬けを発酵させた魚醤と呼ばれる
醤油のような調味料、「ケ・ツィアプ」にたどり着くようです。この言葉が貿易によって、ヨーロッパやアメリカへ伝えられたそうです。
現在の日本では、トマトケチャップがよく食べられていますが、外国には、バナナケチャップやマッシュルームケチャップなど、
トマト以外を原料にしたいろいろな種類のケチャップがあります。
今日の給食では、豚肉やじゃが芋などを使って、トマトケチャップ味の煮物を作りました。
トマトケチャップのバランスのよい甘味と酸味を味わっていただきましょう。
きのこごはん 牛乳 豆腐のかわり揚げ すいとん
今日の給食には、きのこごはんが出ました。
「実りの秋」と言われるように、秋には、いろいろな食べ物が収穫の時期を迎えます。
きのこも、秋を代表する味覚の一つです。
きのこは、倒木や切り株に生えることから、「木の子供」という意味で、きのこと言われるようになりました。
きのこには、骨を丈夫にするビタミンD、便秘の予防や改善に役立つ食物繊維が多く含まれています。
また、うま味成分であるグアニル酸も含まれているので、料理に使うと一段とおいしさが増します。
今日はエリンギ、しいたけ、しめじを使って、きのこごはんを作りました。旬のきのこのうま味を、味わっていただきましょう。
コッペパン 牛乳 ハンバーグのソースかけ キャロットスープ
今日の給食には、ハンバーグのソースかけが出ました。
皆さんの中にも、ハンバーグという料理名の語源が、ドイツのハンブルグという地名に由来するという話を
聞いたことがある人がいるかもしれません。では、そのハンブルグでは、なぜハンバーグが食べられるようになったのでしょうか?
今から約700年前に、モンゴル帝国という国がありました。モンゴル帝国に暮らすタタール人は、
生肉を刻んで食べていました。ある時、モンゴル帝国を訪れたドイツ人の船乗りが、タタール人が食べているような、
刻んだ生肉料理の知識をドイツのハンブルグという港に持ち帰ってきました。
しかし、ドイツでは、生肉を食べる習慣がなかったため、焼いて食べるようになり、港があったハンブルグという地名にちなんで、
ハンバーグという名前が付けられたと言われています。
このように、ハンバーグの由来をさらに遡ると、モンゴル帝国からハンブルグに伝えられたという歴史や、
当時のモンゴル帝国とドイツの食文化の違いを知ることができます。
現在でも、同じような食材を使い、違った料理法で食べられている料理があります。そのような料理を調べると、
各地域の地理・歴史・文化・風習等について詳しく知るきっかけになると思います。皆さんも気になる料理があれば、調べてみましょう。
今日の給食のハンバーグには、玉ねぎと旬のきのこがたっぷり入ったケチャップソースをかけています。
ソースといっしょに、おいしくいただきましょう。
ごはん 牛乳 れんこんのきんぴら 親子煮 (袋)海苔
今日の給食には、親子煮が出ました。
親子煮に使われている卵には、たんぱく質・脂質・鉄分・ビタミンA・ビタミンB2・カルシウムなど、
たくさんの栄養素がバランスよく含まれています。このことから、卵は完全食品とも呼ばれています。
卵のたんぱく質はとても質が良いため、中国語では、たんぱく質の「蛋」という漢字が、
「卵」を意味するほどです。たんぱく質は、筋肉を作る主な材料になるほか、
エネルギー源としても働き、疲労回復や内臓の働きを活発にします。
また、鉄分はほうれん草の約2倍 、カルシウムは牛乳の約1.5倍含まれています。
今日の給食では、愛媛県産の卵と鶏肉を使い、親子煮を作りました。おいしくいただきましょう。
ごはん 牛乳 豚肉のしょうが焼き 磯和え さつま芋のみそ汁
今日の給食には、さつま芋のみそ汁が出ました。
さつま芋は食品の分類で分けると芋類に分類されますが、
植物としての分類で分けると何の仲間になるか皆さんは知っていますか?
では、ここでクイズです。さつま芋は、皆さんがよく知っているある花の仲間です。
それは、次のうちどの花の仲間でしょうか?
①ひまわり
②朝顔
③桜
正解は、②朝顔の仲間です。さつま芋は、朝顔と同じヒルガオ科に属している植物で、
私達が日頃食べているさつま芋は、植物の根が大きくなった部分です。
さつま芋はゆっくり加熱することで甘味が増して、おいしく食べることができます。
だし汁でゆっくり煮て甘味が増したさつま芋のみそ汁を、味わっていただきましょう。
米粉パン 牛乳 さつま芋のかき揚げ 太平燕 りんご
今日の給食には、りんごが出ました。
人類が食べた最古の果物がりんごであると言われるほど古くからある果物で、
その起源は八千年前まで遡ることができると言われています。
日本で本格的に栽培が開始されたのは明治時代で、現在では千種類以上のりんごが栽培されているそうです。
国内で栽培されている代表的な果物の一つでもあり、国内生産量はみかんについで第二位です。
国内で最も多く栽培されているのは、ふじという品種のりんごです。
皆さんも、店頭で販売されているりんごを購入する際に、ふじという名前で販売されているりんごと、
サンふじという名前で販売されているりんごを見たことがあると思います。
ふじとサンふじ、この二つのりんごは何が違うのでしょうか?実はふじもサンふじも、品種は同じです。
サンふじと呼ばれるふじは、栽培過程において、袋掛けをせず、日光に当てて栽培したふじのことです。
袋掛けをしないため、ふじと比べると、日光の当たり具合により果皮の色調に不均一さが見られることもありますが、
完熟し内部には蜜も入り、甘さが増したりんごです。
ふじ以外の品種でも、品種名の前にサンが付いているものは、袋掛けをせず栽培されたりんごです。
ふじのように名前から、栽培方法が分かる場合もあります。
皆さんも果物を購入する機会があれば、品質や価格だけでなく、名前についても見てくださいね。
ごはん 牛乳 小いわしの唐揚げ 甘酢漬 炒り豆腐
今日の給食には、小いわしの唐揚げが出ました。
小いわしとは、概ね体長6cm以下のカタクチイワシのことです。
いわしは沖縄県を除き、日本各地で水揚げされるため、多くの地域にいわしを使った郷土料理があります。
中でも千葉県の郷土料理であるなめろうやさんが焼きは、全国的にも有名です。
いわしなどの青魚類は栄養価も高く、小いわしにはコレステロールや中性脂肪を減らす働きのあるEPAや、
脳の働きをよくするDHAが多く含まれており、生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
また、成長期に大切なカルシウム、造血や酸素の運搬に必要な鉄分も多く含まれています。
成長期に必要な栄養素を多く含む小いわしのから揚げを、よくかんでいただきましょう。
さぶらぎごはん 牛乳 鯛の紅葉揚げ 即席漬 僧兵汁
今日の献立は、『三重県の味めぐり』献立でした。
平安時代から戦国時代にかけて、大きな寺院で修業する一部の僧の中には、
武器をとり戦に出る者もいました。武士のように戦に出ていた僧達のことを「僧兵」と言います。
『僧兵汁』は、僧兵が戦うため、スタミナをつける料理として食べられたことが始まりと言われています。
猪や鹿、山鳥等の肉を中心に、野菜といっしょにみそで味付けをした汁は、僧兵達のスタミナ源になったと言われています。
今日の給食の『僧兵汁』は豚肉といっしょにたくさんの野菜を煮込んでいます。味わっていただきましょう。