さぶらぎごはん 牛乳 鯛の紅葉揚げ 即席漬 僧兵汁
今日の献立は、『三重県の味めぐり』献立でした。
平安時代から戦国時代にかけて、大きな寺院で修業する一部の僧の中には、
武器をとり戦に出る者もいました。武士のように戦に出ていた僧達のことを「僧兵」と言います。
『僧兵汁』は、僧兵が戦うため、スタミナをつける料理として食べられたことが始まりと言われています。
猪や鹿、山鳥等の肉を中心に、野菜といっしょにみそで味付けをした汁は、僧兵達のスタミナ源になったと言われています。
今日の給食の『僧兵汁』は豚肉といっしょにたくさんの野菜を煮込んでいます。味わっていただきましょう。
松山鮨 牛乳 せんざんき すまし汁
今日の給食には、松山鮓が出ました。
松山には、昔から、慶事の際や来客をもてなす際に、『ちらし寿司』を作る習慣がありました。
この習慣のとおり、小説『坊ちゃん』の作者としても有名な夏目漱石が、松山の正岡子規を訪ねた際に、
正岡子規の母から松山鮓をふるまわれ、大変喜んだという逸話が残っているそうです。
実は、この逸話には後日談があり、数年後、松山中学校の教師となり、再び松山を訪れた夏目漱石が、
松山に来て一番に食べることを希望した食事が松山鮓だったそうです。
また、正岡子規にとっても、母親が作る松山鮓の味は格別だったようで、
故郷の味である松山鮓に関する俳句を詠んでいます。その一句が「ふるさとや 親すこやかに 鮓の味」です。
皆さんは、郷土料理である松山鮓を食べると、どのような俳句を詠むことができそうですか?
今日の給食の『松山鮓』を食べ終えたら、一句詠んでみましょう。
キャロットパン 牛乳 しょう油ドレッシングサラダ きのこスパゲティ
皆さんは、10月が『食品ロス削減月間』だということを知っていますか?
『食品ロス』とは、まだ食べることができるのに捨てられてしまう食品のことです。
日本では1年間に612万トンもの食品が食べられることなく、捨てられています。
この量は、国民一人ひとりが、毎日茶碗一杯分のごはんを捨てているのと同じくらいの量にあたるそうです。
『食品ロス』は食べ物が“もったいない”だけでなく、地球温暖化など、地球環境にも影響を及ぼします。
このような状況を改善していくために、2015年の国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」には、
食品ロスを減らすための目標についても、盛り込まれています。
食品ロス削減のため、私達にはどのようなことができるでしょうか。ぜひ、自分にもできる取組を考えてみましょう。
ごはん 牛乳 ごまあえ 里芋のそぼろ煮 納豆
今日の給食には里芋のそぼろ煮が出ました。
里芋は、縄文時代頃に中国を経て日本に伝わったと言われています。
里芋は一般的に食用とされる芋類(じゃが芋、さつま芋、山芋等)の中では最もカロリーが低く、
ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維が豊富です。
里芋の特徴の一つである独特のぬめりには、ガラクタンという成分が含まれています。
ガラクタンには、脳細胞を活性化させ、免疫力を高める効果が期待されています。
暑い夏が過ぎ、朝夕には少しずつ秋の気配を感じる季節になりましたが、“秋バテ”という言葉を聞く時期でもあります。
栄養豊富な里芋のそぼろ煮を食べ、元気に学校生活を過ごしましょう。
コッペパン 牛乳 ホキの甘辛煮 ワンタンスープ 新高梨
今日の給食には、梨が出ました。
日本では、梨は古くから食べられていたようで、『日本書紀』にも記述が残っているそうです。
ところで、皆さんは「有りの実」という言葉を聞いたことがありますか?「有りの実」とは、実は梨のことです。
梨という言葉が「無し」に通じるということで、縁起の良い響きがする言葉に言い換える際に、
「有りの実」という言い方をされることがあるそうです。
古来の日本人は、食品の呼び方についても、吉兆を呼び込むことを願ったり、縁起を担いだりする習俗がありました。
梨の他にも、するめいかを「する」という響きを避け、「あたりめ」と言い換えたりするのも、同じく縁起を担いで呼び名を言い換えた一例です。
日頃何気なく食べている食品ですが、その呼び方について調べてみると、
今まで知らなかった日本の伝統や風習等を知る機会になることがあります。
皆さんも気になる呼び方の食品があれば、ぜひ調べてみてくださいね。
もち麦ごはん 牛乳 厚揚げとひじきの煮物 豚卵丼 (袋)小魚
今日の給食には、厚揚げとひじきの煮物が出ました。
厚揚げは、豆腐を厚くカットし、油で揚げて作ります。同じように豆腐を揚げて作る加工品に油揚げもありますが、
油揚げは豆腐を薄くカットし二度揚げして作られるため、出来上がると厚みが薄くなります。
厚揚げは表面を油で揚げることできつね色になり、調理をしても形が崩れにくくなっていますが、
中には豆腐本来の柔らかさが残っており、表面の香ばしさと豆腐本来の柔らかい口当たりの両方を味わうことができます。
厚揚げや油揚げなどは、油で揚げるため、豆腐に比べると脂質が多くなりますが、大豆成分に対する加熱の影響はあまりないため、
大豆に含まれる栄養素もしっかりとることができます。大豆加工品である厚揚げには、良質なたんぱく質、
日頃の食生活で不足しがちな食物繊維、成長期にある皆さんにとって大切なカルシウムや鉄等が豊富に含まれています。
今日の給食では、厚揚げと松山産のひじきを使って煮物を作りました。おいしくいただきましょう。
キムチご飯 牛乳 ナムル 中華コーンスープ
今日の給食には、キムチご飯が出ました。
キムチは、韓国の伝統的な漬物で、国民食と言っても過言ではありません。
各家庭に伝わる味があり、多くの人の日常の食卓に登場する一品です。
キムチの語源は、韓国語で漬物を意味する「キムチェ」です。「キムチェ」が変化して、
「キムチ」と呼ばれるようになりました。キムチは辛いだけではなく、酸味もあります。
これは、キムチを作る過程で、乳酸菌による発酵が行われるためです。
このため、キムチには乳酸菌が含まれており、お腹の調子を整えてくれます。
おいしいキムチを使ったキムチご飯を、味わっていただきましょう。
コッペパン 牛乳 コーンサラダ クリームスープ イチゴジャム
今日の給食には、クリームスープが出ました。
クリームスープの具材には、ベーコンを使っています。ベーコンは、豚肉を塩漬けにした後、水に浸し塩抜きをして燻製にしたものです。
かつては、野生の猪肉から作られていましたが、養豚の普及に伴い豚肉で作られるようになりました。
ベーコンは燻煙により風味が増すだけでなく、豚肉に含まれる脂質の酸化が抑制され、保存性や防腐性も向上します。
ベーコンは使用する豚肉の部位により、ロース肉を使用したロースベーコン、肩肉を使用したショルダーベーコン、
ばら肉を使用したばらベーコンなどがあります。部位により脂質の含有量が異なるため、料理や好みにより使い分けることで、
より料理をおいしくいただくことができます。例えば、脂質含有量が多いばらベーコンは、少し厚めに切り、弱火でじっくり焼くことで、
油が溶けだし、カリカリと香ばしい風味のベーコンになります。このため、炒め物などに使うと、香りと旨味が増し、おいしく仕上がります。
ベーコンが入って旨味が増した給食のクリームスープを、味わっていただきましょう。
梅ごはん 牛乳 はもの天ぷら 即席漬 沢煮椀
今日の給食には、はもの天ぷらが出ました。
はもは産卵前に脂がのり、甘くやわらかい身になるため、6月から7月が旬の魚と言われています。
しかし、産卵期を終え身が細くなったはもは、旺盛な食欲でしっかり餌を食べ、再び脂がのった身となり、
もう一度秋頃に旬を迎えます。秋に獲れるはもは、体の表面が金色をしており、「金はも」と呼ばれることがあります。
はもは、細長い円筒形の魚体をしており、小骨がたくさんある魚です。そのままでは食べにくいため、
中骨を除いた後、さらに小骨に包丁を細かく入れる「骨切り」という調理が必要 です。
「骨切り」は皮を切らないよう、はもの身に細かい切れ込みを入れることで、小骨を切 っていくという包丁の技法の一つです。
今日は、秋のはもを天ぷらにしました。よく噛んで、おいしくいただきましょう。
コッペパン 牛乳 ポークビーンズ 茎わかめのサラダ ぶどう
今日の給食には、ぶどうが出ました。
ぶどうは品種がとても多い果物で、世界には一万種類以上あると言われています。
日本では、この一万種類のうち、約三十~四十種類のぶどうが栽培されています。
ぶどうは栽培されている品種が多いため、夏から秋頃にかけてさまざまな品種をおいしく食べることができます。
デラウェアなどは6月頃から少しづつ店頭に並び始めますが、種類や量が安定して入荷されるのは8月から10月頃です。
松山市では、ぶどうの産地として、伊台地区が有名です。
伊台地区では、ニューピオーネやシャインマスカットなどが栽培されています。
ぶどうには甘味のもとであるブドウ糖や、カリウム、鉄などのミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。
まだまだ暑さが残り、疲れがとれにくいと感じる人には、ブドウ糖やビタミン類が疲労回復に役立つので、
ぜひ食べてほしい果物です。
今日のぶどうは、伊台産のピオーネです。地域の旬の産物をおいしくいただきましょう。