「高校生のための金曜特別講座」第6回は、東京大学教養学部教養学科・アルヴィ宮本なほ子教授による講義でした。
「言葉の力と科学の力―『フランケンシュタイン』200周年」というテーマで、17:30~約1時間余り講義が行われ、本校の技術室でインターネット回線をつないで、その講義を受講しました。参加者は4年生2名、5年生5名の計7名。現代のメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』は、今年出版200周年を迎え、世界各地で、この小説の現代的意義を考察する催しが行われています。現代の「フランケンシュタイン」のイメージは、この小説を源泉としますが、オリジナルの小説では、「フランケンシュタイン」とは、創り出された怪物の名前ではなく、怪物を創った主人公の科学者、ヴィクター・フランケンシュタインの名前であり、まだ20代前半の若い科学者ヴィクターは、世紀の大発見をして生命体を創り出したものの、自分が創り出した人造の生命体に名前を与えることもせずに放置し、そのために小説の中では様々な悲劇が引き起こされました。その物語を通して、人とは何か、文学を学問として学ぶことは何かについて熱く講義がなされました。2学期は12月7日にも実施予定です。タイトルは「無限にまつわる厄介な数学問題 それを巧妙に避けるルベーグ積分」です。自分の視野を広げ、深く学ぶことの面白さを味わう機会をぜひ生かしてください。
参加生徒感想
・むやみに科学の力を乱用してはいけないと思った。科学の手で作り出したは良いものの面倒を見れなくなったthe creacherに思いやり(compassion)をもって言葉で語りかけるところが言葉と科学の融合だと思った。(4年女子)
・以前現代文の授業で「科学者に社会的責任があるか」ということを考えることがあり、「フランケンシュタイン」の内容にもかかわっていると思いました。フランケンシュタインが作った人間(creacher)は現在の科学研究にもつながることがあり、「フランケンシュタイン」を読むことでこれからの科学の在り方を見直すことができるのではないかと思います。「フランケンシュタイン」について知らなかったことも多く、多くの発見を得ることができた講演でした。(5年女子)


今日(11月16日)から、愛媛県高等学校総合文化祭が始まりました。
県立美術館には、美術部、書道部の作品が展示されています。
本校では、5年生の永野杏さんの絵画、4年生の福本千紘さんの書、
4年生の石岡沙彩さん・高松暖野さん共作の彫刻が奨励賞をいただいています。



明後日18日(日)に開催される、第26回全国中学校駅伝大会愛媛県予選会のミーティングが行われました。
監督から当日の注意事項等の説明があり、生徒たちは最終確認をしました。
男女の主将が大会への決意を述べ、チーム一丸となって大会に臨みます。
応援、よろしくお願いいたします!!
4年生
正門から続くイチョウ並木は秋らしい風景を演出してくれていますが、
落ち葉がものすごい量になります。ぎんなんも…。
毎年この時期、家庭クラブの活動として朝清掃を実施しています。
今日は4年2組の出席番号が後半の人たちが朝清掃をしました。
7時45分から20分間、正門付近やモニュメント付近の落ち葉を掃きとります。

きれいになりました!
本日6時間目に、防災避難訓練が行われました。松山市中央消防署城北支署から3名、防災センターから2名の方に来ていただき、地震発生時の適切な行動について学びました。
また、各クラスの代表者が起震車に乗り、地震の揺れを体験しました。


11月14日(水)に行われた創立記念講演会の後、講師の石丸翔也さんと希望者との座談会が行われました。
当初、石丸氏は、自分の中高時代の経験や、ヨーロッパでの生活などについて話をする予定でしたが、
最初に「講演の内容など、何か質問はありますか?」と言った途端に手が挙がり、そこから質問が途切れませんでした。
内容も石丸さんが「みんな凄いな。聞きたいことが明確だ」と笑顔になるものでした。




メモを取りながら聞いている生徒もいて、あっという間に5時をまわってしまいました。
前期課程の下校時間が近づいたため、全体での時間は打ち切り、前期課程生徒から順に
石丸さんが持ってきてくださったMicrosoftHoloLensを体験させていただく一方で、
個別の質問の列をつくりました(MicrosoftHoloLensは研究者、開発者しか購入できません)。


不気味な行動のようですが、立体ホログラムが目の前にいくつも浮かび出ています。
(右側の写真は、マイクロソフト社のPRビデオより)
SFアニメや映画で見たような、空間に自由にモニターやキーボードを出して、それを操作する時代は、
もう目の前に来ていることを実感しました。
個別の質問も長蛇の列となり、みんなが真剣に向き合っている科学の発展や進路などについて、
世界のトップランナーである先輩から、直接アドバイスをもらえた貴重な時間でした。
5年生
今朝の全校朝礼では、今週末の18(日)開催の「県中学駅伝競走大会」と、12/1(土)開催の「松山市駅伝競走大会」に出場する選手の壮行会が行われました。


最初に校長先生、前期生徒会長から出場選手に向けて激励のことばがありました。


激励を受けて、男子チーム、女子チームの主将から決意表明がありました。




出場する選手のみなさん、がんばってください!
今年度の創立記念行事として、本校2期生石丸翔也氏(ドイツ人工知能研究センター研究員)による講演会が行われました。
演題「コグニティブ・サイボーグの時代を生きる-人工知能は人間をどう進化させるだろうか-」
テーマ 「人間が道具を発明し、 道具が人間を進化させる」 というサイクルの中で、
人工知能を身にまとった人間は、今後どんな能力を獲得し、何を失っていくのか」
現在、「人工知能」の定義は研究者の間でも揺れ動いているところですが、本日の講演では、「知性を感じられるもの」「何だか人間っぽいなと思えるもの」という定義に基づいて、お話をしてくださいました。

最近の人工知能研究の主流は「神経伝達ネットワークの再現」です。ディープ・ラーニングという言葉をよく耳にするようになりましたが、たくさんの情報をもとにして、人工知能が勝手に判断し、時には人間が思いつかないようなアイデアを提案することもあります。
石丸氏の研究テーマは、「人工知能は人間をどう進化させるか」ですが、中でもCognitive(認知的)な面での人間の変化に注目されています。Physical(身体的)な面での人工知能の活用は、可視化しやすく、実装も比較的容易です。一方Cognitiveな面は、外から見えにくく、開発・研究がどのように人間の生活をより良く変化させるか、研究がどう生かされるかを考えることは容易ではありません。本日の講演では、人工知能が我々に与えてくれる新しい「読書」と「学習」の可能性について、石丸氏がどのような研究をされているかを教えていただきました。

「たくさん本を読んでいる人と成績には相関関係がある」とはよく言われることですね。そして多くの人が「たくさん本を読もう(あるいは読みたい)」と思っているのではないでしょうか。しかしながら、日々のあれこれに追われてなかなか読書ができていないという現実。こんな時、「自分が今日、どのくらい本を読んだか(目の動きやまばたきなどから人工知能が情報を収集する)」が分かれば、励みにもなり戒めにもなるのでは? 人工知能が日々の自分の読書を管理してくれたら有意義な毎日が送れそうです。
「効率よく勉強するにはどうしたらいいですか」という質問をよく受けます。「勉強に効率を求めるな!」と叱られたり、「学習に王道なし」という答えが返ってきたりして、結局時間をかけてコツコツやるしかないか……ということになります。しかし、自分の欠点がはっきり分かれば効率はグッと上がるのでは? 自分の問題の解き方の特徴をつかむことができれば、弱点を克服できるのでは? 専属のアドバイザーが常に自分を見守ってくれている安心感で、相乗効果にも期待できるかもしれません。(石丸氏の研究内容は赤太字の部分です)
在校生へのアドバイスとして、「回り道や、自分が無駄だと思いながらやっていること、あるいは周りに無駄だと言われながらやったこと、これら全ての点がつながって、今の自分ができあがっている」という言葉をいただきました。今学んでいることが、いつ、どのような形で自分の人生に彩りを与えてくれるかは誰にも分かりません。分からないからこそ、心も身体もエネルギーに満ち溢れている今、様々なことにチャレンジ・吸収する西校生であってほしいと思います。