第3学期始業式 式辞
2025年1月14日 20時06分 1月7日(火)、本校体育館において第3学期始業式を行い、生徒たちに次のような話をいたしました。
皆さん、おはようございます。明けましておめでとうございます。今年も、よい年にしてください。
さて、これまで皆さんに繰り返し伝えてきた言葉が二つあります。一つは、本校の重点努力目標である、「Ever Shining - 夢に向かって心と体を動かし、みんなを輝かせる人であれ-」です。もう一つは、2学期の終業式でも話した「誠実」です。誰に対しても真心を持って接し、優しく思いやりがあり、何事にも真面目に一生懸命に取り組む人に、私は誠実さを感じます。そして、私自身もそのような人になりたいと思っていますが、まだまだです。だから、体の中から温かくなるような誠実さを忘れないように、時々、童話や児童文学を読み返しています。
その中の一冊が、去年の卒業式の式辞で紹介した、児童文学作家の斎藤隆介が書いた『花さき山』という童話です。これまで、いろいろな式や行事などにおいて私が皆さんに話した内容は、学校ホームページの「校長室から」に載せているので、その式辞を読んだ人がいるかもしれません。物語に出てくる「花さき山」という山では、人間が思いやりの気持ちをもって優しいことを一つすると美しい花が一つ開きます。そして、山にはそのようにして咲いた花が一面に広がっています。この童話は、優しい行為が気高く美しいものであること、多くの人が見返りを求めることなくそのような行いをしていて、どこかで花を咲かせていることを教えてくれます。「花さき山」は、優しいことをした人、された人、それを知った人のそれぞれの心の中にある、と私は思っています。
皆さん。自分自身がしたいことやすべきことに丁寧に取り組み、誠実であろうとする気持ちを大事にしながら、充実した3学期を送ってください。今日はとても寒いですね。以上で始業式の式辞とします。