令和8年度入学式式辞
やわらかな風の中、春の息吹を感じる今日この佳き日に、御来賓のPTA会長菅野雅之様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、令和八年度愛媛県立松山西中等教育学校入学式が挙行できますことは、在校生並びに教職員一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚くお礼申し上げます。
ただ今、入学を許可しました百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎します。また、これまでずっとお子様を温かく支えてこられた保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。
本校は、昭和四九年(一九七四年)四月に設立された、愛媛県立松山西高等学校を前身としています。同校は、本県の生徒数の戦後一つ目のピークを背景に新設された学校であり、県立高校の中では、比較的新しい歴史を持つ学校といえます。そのため、設立当時、生徒と教職員が共に理想の学校を創ろうとする気運にみなぎっており、その伝統を受け継ぐ「開拓者魂」と「師弟同行」の精神は、現在でも本校教育の根底に流れています。また、本校は、平成一五年(二〇〇三年)四月に中高一貫教育を導入し、新しい歴史を創りつつ現在に至ります。中予唯一の県立中等教育学校であり、本県の中学校・高校教育、すなわち、中等教育を先導する役割を期待されており、今年度からは国際コースもスタートする輝かしい学校です。皆さんも、自信と誇りを持って、ここで学んでください。
今日は、皆さんが本校での六年間の学校生活を迎えるに当たって、一つの言葉を贈ります。それは、教育学者である森信三氏の「時を守り、場を清め、礼を正す」です。「時を守る」時間を守ることは、ほかの人の時間を尊重することであり、自分が信頼されることにつながります。「場を清める」掃除をし、整理整頓することは心を磨くことです。目配り、気配りができるようになり、感謝の心が芽生えます。「礼を正す」とは、挨拶をすること、返事をすることです。挨拶という言葉の意味は、心を開いて相手に迫るということです。気持ちの良い挨拶や返事から良い人間関係は始まります。「時を守り、場を清め、礼を正す」この基礎基本を、学校生活の中で、日々実践してください。そのことが、自分を大切にしながら、他者を尊重する心を育み、皆さんをひとまわり大きな人間に成長させることでしょう。
保護者の皆様に申し上げます。私たち教職員は、皆様の期待と信頼に応えるべく、生徒の限りない可能性を信じ、有意義な学校生活が送れるよう「師弟同行」の精神で誠意を持って教育に取り組みます。どうぞ、本校の教育活動に御理解を賜り、御支援・御協力をいただきますよう、心からお願い申し上げます。
結びに、御多用の中、ここに集っていただきました皆様に、重ねて感謝を申し上げますとともに、新入生の皆さんのこれからの六年間が、それぞれの個性や才能を存分に伸ばし、よりよい社会の構築に貢献する人材へと成長させる日々になることを祈念して、式辞といたします。
令和八年四月八日 愛媛県立松山西中等教育学校長 清水 幸一