ブログ

令和7年度 第2学期終業式 式辞

2025年12月19日 10時04分

 ようやく冬らしい天候となりました本日、約4か月にわたる第2学期の区切りを迎えることとなりました。
振り返りますと、酷暑の8月25日に、第2学期が始まりました。まず、運動会に向けた日々が続きました。熱中症が懸念される気象条件ではありましたが、運動会の2日間開催といった対応策と皆さんの自覚ある対処、行動のおかげで、暑さを克服し、思い出に残る運動会となりましたことを、大変ありがたく感じました。
そのほか、2学期には、2年生の職場体験学習や3年生の研修旅行、前期生のレシテーションコンテスト、県高等学校総合文化祭、グループマッチなど、多くの行事があり、どれも、大きな成果が上がったと考えています。
学習の面で言いますと、各教科とも、先生方の熱意と工夫のある授業と皆さんの自学自習が相乗効果を生み、今後につながる学力が養成されたと感じています。6年生の皆さんについては、進路実現に向け、先生方の指導を求める積極的な姿を、頼もしく思って見ております。1月17日、18日に実施される大学入学共通テスト、そして、それに続く個別試験等に向け、引き続き、まい進していただきたいと思います。3、4、5年生の皆さんについては、コース選択や、文理選択、科目選択など、重要な選択を進めているところと承知しています。先生方とよく相談していただきたいと思います。
部活動や校外での活動については、先ほど、多くの皆さんに表彰伝達を行いました。こうした学校外での活躍についても、顕著な成果があり、大変ありがたく思っています。
私は、第2学期始業式において、2学期は、令和7年度の単なる通過点ではなく、年間の総仕上げの学期であり、3学期は、令和8年度の0学期であるという、お話をしました。2学期の成果は、十分なものとなったでしょうか。各自で振り返っていただければと思います。明日から、冬季休業に入ります。成果が十分であったという方は、更なる前進を、成果が十分ではなかったと反省の方は、挽回をする冬季休業としていただきたいと思います。長期休業を有意義なものにするカギは、自律的な時間管理にあると、既にお伝えしているところですが、スモールステップの目標設定による時間管理を大切にしてください。
また、冬季休業中に、令和8年を迎えることとなります。学校で生活していますと、4月が大きな節目ではありますが、社会生活の面では、1月1日は、やはり大きな節目であります。偉大な実業家であった松下幸之助氏は、「竹にフシがなければ、ズンベラボーで、とりとめがなくて、風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に一回はフシを作って、身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。そういう意味では、お正月は意義深くて、おめでたくて、心もあらたまる。常日ごろ考えられないことも考えたい。無沙汰のお詫びもしてみたい。そして、新たな勇気と希望も生み出したい。すがすがしくて、さわやかで、お正月はいいものである。」と述べています。新鮮な気持ちで3学期を迎えられる、そのような年越しをされることを期待しています。
結びになりますが、冬季休業中の自律的な生活を経て、更にたくましく成長した皆さんと、第3学期始業式でお会いできることを期待するとともに、いのち、安全、健康を最優先にした生活をおくるようお願いして、式辞といたします。

お知らせ

image002

 校長   中島 康史


 愛媛県立松山西中等教育学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校の前身は、昭和49年に創立された愛媛県立松山西高等学校です。前年の昭和48年に起きた世界的な石油危機の影響によって開校当初はプレハブ校舎しかなく、生徒たちは、荒れた運動場を教職員と一緒に整地するなどしながら、「新しい学校を自分たちで創る」という「開拓者精神」を発揮しました。そして、雨が降ると、トタン屋根のプレハブ校舎がけたたましく鳴り始めるので、これに負けてはならないと教員の声が校舎の外にまで響き渡り、当時は、生徒と教職員が同様に、不自由な思いよりも新たな学校建設への熱気に包まれた毎日であったといいます。
 その後、生徒と教職員が力を合わせて創り上げた松山西高等学校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、平成15年に愛媛県立松山西中学校が併設され、平成18年に、中予地域の県立学校で唯一中高一貫教育を行う、現在の愛媛県立松山西中等教育学校となりました。先述の、創立時に育まれた開拓者精神と、高い理想を求めて生徒と教職員が共に汗を流す「師弟同行」の精神は、今も学校のモットーとして様々な教育活動の中に息づいています。
 本校は、1学年4学級で前期課程3年間と後期課程3年間の計6年間を一貫して学ぶ中等教育学校です。「誠実・自学・創造」の校訓のもと、豊かな心と知性を身に付け、高い志を持って、未来を拓く若者を育成する、という教育方針の中で、生徒たちは1年生から6年生までの幅広い年齢集団の中で自分の「学び」を深め、高め合いながら、たくましく成長しています。授業や学校行事、部活動などを通して自らの夢や希望をかなえようと努力している生徒たちの輝きと伸びゆく力を、これからも教職員全員で守り支え続けてまいります。
 
  令和7年4月