少年式記念講演会に付随したミニ座談会

2020年2月5日 16時37分

2月5日(水)に行われた少年式記念講演会の打ち合わせと機器の調整のために、講師の石丸翔也さんは、前日(2月4日)の午後、来校されました。

その予定を知った、後期課程生徒数人(研究者志望の6年生や、勉強方法や進路選択について聞きたい4,5年生)が、石丸さんを訪ねてきました。

研究者志望の6年生(女子)との様子を少し紹介します。

約1時間、本当に盛り上がりました。

一番印象に残っているのは、「ドイツでは、研究者が人種や国籍、性別で差別されることはないのですか?」という質問への答えでした。石丸さんの答えは、

「人種や国籍で不利益を被ることがないとはいえません。でもそれは、言葉の問題です。研究者は一人でコツコツやれば良いと思っている人もいるけど、それは最初の段階で、研究者としての立場が上がり、大きなプロジェクトに携わるようになると、リーダーにはコミュニケーション能力が求められるようになります。

論文や学会での発表は、どの国であっても英語ですが、ドイツである以上、多くの研究者はドイツ人だから、円滑にコミュニケーションをとるためには、どうしてもドイツ語でのやり取りが重要になる。そのためドイツ語の能力がネックになって、プロジェクトに入れないということはあります。

しかし、単純に人種や国籍で差別されることはありません。特に女性だからという理由で差別されることはないです。だから研究者を目指す女性には良い国だと思います。また、研究にはいろいろな視点が必要だから、違う文化のバックグラウンドを持っていることは、強みにすることもできます。」 

研究者を目指す女子生徒たちにとって、大きな励みになったと思います。