第4回eラーニングが行われました。

2019年11月1日 18時44分

「高校生のための金曜特別講座」第4回は、東京大学教養学部教養学科(国際関係・地域文化研究(ロシア・東欧))鶴見太郎准教授による講義でした。

「なぜ「ユダヤ人は金持ちだ」と言われるのか」というテーマで、17:30~約1時間余り講義が行われ、本校の技術室でインターネット回線をつないで、その講義を受講しました。参加者は4年生9名、5年生2名、6年生2名の計13名。

社会学的な観点から、ユダヤ人の歴史や現在の状況について解説がありました。また、「ユダヤ人は金持ちだ」という言葉の裏に隠されたステレオタイプの考え方と、その流言の背景について学ぶことができました。
次回は11月15日に実施予定です。タイトルは「「作者の死」の歴史性」です。自分の視野を広げ、深く学ぶことの面白さを味わう機会をぜひ生かしてください。

参加生徒感想

「私は今回の講義を終えて、「ユダヤ人は金持ちだ」というステレオタイプは聞いたことありましたが、なぜステレオタイプが生まれたのか、本当にユダヤ人は金持ちなのかというような深い情報を全く知らなかったので、今回の講義で、より深い知識を知ることができて良かったです。実感を知ることによって偏見や差別もなくすことができると思いました。」(6年生女子)

「ステレオタイプには実態が伴っていない場合も多く、発言する当人の価値観から発されることもあると学んだ。今回はユダヤ人に関する内容だったが、特に社会的弱者においては一度レッテルを貼られると、その状態が改善されてもレッテルが社会的には剥がされないということは様々な面に当てはまるだろう。他人が発する全ての言葉が定義通りではないという普遍的なことを改めて学ぶ機会となった。」(5年生女子)

「「ユダヤ人は金持ちだ」と言われる背景には、キリスト教とユダヤ教の対立や、キリスト教徒にはあまりいない金融業がユダヤ教徒に多かったなど、様々な歴史背景や、それに伴うユダヤ人に対する負のイメージがあることがよくわかりました。ステレオタイプが深く関わっていることがよくわかり興味深い話でした。」(4年生女子)