お知らせ

 

 校長   佐々木 進


 愛媛県立松山西中等教育学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校の前身は、昭和49年に創立された愛媛県立松山西高等学校です。前年の昭和48年に起きた世界的な石油危機の影響によって開校当初はプレハブ校舎しかなく、生徒たちは、荒れた運動場を教職員と一緒に整地するなどしながら、「新しい学校を自分たちで創る」という「開拓者精神」を発揮しました。そして、雨が降ると、トタン屋根のプレハブ校舎がけたたましく鳴り始めるので、これに負けてはならないと教員の声が校舎の外にまで響き渡り、当時は、生徒と教職員が同様に、不自由な思いよりも新たな学校建設への熱気に包まれた毎日であったといいます。
 その後、生徒と教職員が力を合わせて創り上げた松山西高等学校の歴史と伝統を受け継ぎつつ、平成15年に愛媛県立松山西中学校が併設され、平成18年に、中予地域の県立学校で唯一中高一貫教育を行う、現在の愛媛県立松山西中等教育学校となりました。先述の、創立時に育まれた開拓者精神と、高い理想を求めて生徒と教職員が共に汗を流す「師弟同行」の精神は、今も学校のモットーとして様々な教育活動の中に息づいています。
 本校は、1学年4学級で前期課程3年間と後期課程3年間の計6年間を一貫して学ぶ中等教育学校です。「誠実・自学・創造」の校訓のもと、豊かな心と知性を身に付け、高い志を持って、未来を拓く若者を育成する、という教育方針の中で、生徒たちは1年生から6年生までの幅広い年齢集団の中で自分の「学び」を深め、高め合いながら、たくましく成長しています。授業や学校行事、部活動などを通して自らの夢や希望をかなえようと努力している生徒たちの輝きと伸びゆく力を、これからも教職員全員で守り支え続けてまいります。
 
  令和5年4月

ブログ

第2回避難訓練の講評

2024年11月20日 12時58分

 11月19日(火)の6時限目に第2回避難訓練実施し、地震が起きた場合を想定した避難と消火の訓練を行いました。そして、訓練の終わりに、生徒に次のような話をいたしました。

 皆さん、緊急放送の後、「Drop(まず低く)」、「Cover(頭をまもり)」、「Hold on(動かない)」に始まる避難行動ができましたか。4月に行った火災避難訓練のときと同様に、地震避難の際にすべきことやしてはならないことを、今日のうちに再確認してください。その意識と準備が、自分の命や周りの人の命を守ります。
 8月8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震が起きて、気象庁から南海トラフ地震の臨時情報が出され、巨大地震への注意が呼びかけられました。1週間後の8月15日に特別注意は終了しましたが、大規模地震の発生の可能性がなくなったわけではありません。引き続き、「日頃からの地震への備え」が求められています。
 電気やガス、水道などのライフ・ラインは私たちの生活や生存に不可欠なものです。もし、地震によって水道管が至る所で壊れ、復旧が遅れて断水が長期間続けば、飲料水や生活用水が不足し、「命」にかかわる問題となります。そのため、水や食料などは、数日間は自前の備蓄でまかなえるように準備しておきましょう。南海トラフ地震のような広範囲に影響が及ぶ大地震が起きれば、全国からの救援部隊が自分のいる場所にすぐに駆け付けてくれるとは限りません。被災が想定される地域に住む我々は、自分たちの力だけで生き延びる方策を考え、備えを進めておく必要があります。皆さんには、今日の訓練を、さまざまな観点から普段の生活を見直し、地震への備えを充実させるきっかけにしてほしいと思います。
 終わりになりましたが、松山市消防局中央消防署城北支署の署員の皆様、本日は、まことにありがとうございました。いただいた貴重なご指導やご助言をもとに、自分や仲間の命を守る避難行動を身に付けることに努めてまいります。今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 以上で、私からの講評を終わります。