第2回防災避難訓練の講評
2023年11月10日 20時33分 11月9日(木)、本校グラウンドにて、令和5年度第2回防災避難訓練(想定:地震発生)を行い、併せて防災教育(消防署員の方による講話、起震車体験)を実施しました。訓練の終わりに、次のような講評をいたしました。
皆さん、緊急放送の後、①Drop(まず低く)②Cover(頭を守り)③Hold on(動かない)に始まる避難行動ができましたか。4月に行った火災避難訓練のときと同様に、地震避難の際にすべきことやしてはならないことを、今日のうちに再確認してください。その意識と準備が自分の命や周りの人の命を救うことにつながります。
私は、この3月まで南予の八幡浜に住んでいました。令和4年1月22日の夜中1時過ぎに突然、緊急地震速報のチャイム音が鳴り、大きな地震を予測するアナウンスが流れました。とっさに、南海トラフ地震が頭をよぎりました。最大マグニチュード9.0、最大震度7の巨大地震で、多くの死者と被害が出ることが想定されています。特に、八幡浜地区では最大9メートルの津波が来ると予測されていますから、先ほどの、「Drop」「Cover」「Hold on」の体勢をとり、校長として次に何をすべきかを考え、緊張しながら揺れが収まるのを待ったことを、今でも生々しく覚えています。
その時の地震は、四国と九州との間の日向灘を震源地としたマグニチュード6.6、大分市で最大震度5強を記録した地震でした。結果的に愛媛では、予想されたほどの大きな被害はありませんでしたが、命を失うような地震が今このときに起きるかもしれないこと、そしてその備えが本当に必要であることを身に染みて感じた体験でした。
皆さんには今日の訓練を、さまざまな観点から普段の生活を見直し地震への備えを充実させるきっかけにしてほしいと思います。ネット上に掲載されている松山総合防災マップなども参考にしてください。
終わりになりましたが、松山市消防局中央消防署城北支署と松山市防災センターの署員及び職員の皆様、本日はまことにありがとうございました。いただいた貴重なご助言や体験をもとに、自分や仲間の命を守る避難行動を身に付けることに努めてまいります。今後ともご指導くださいますようお願い申し上げます。以上で私からの講評を終わります。