卒業生による防災の授業

2019年3月14日 13時05分

3月13日(水)、2年2組の社会の授業で、本校卒業生の藤岡祐太さんが、防災に関する講義を行いました。

藤岡さんは昨年の春に本校を卒業した10期生。卒業後は名古屋大学工学部で建築学を学んでいます。
昨年の豪雨災害で、藤岡さんが尊敬するおじいさんの製材所が土石流により全壊の被害を受けました。再建のめどが立たない中、自分も専門的な見地から力になりたいと、建築学の勉強と並行して、防災についての活動をスタートさせました。
大学の同級生や本校の卒業生から仲間を募って被災した各地に赴き、視察やボランティアを行い、被災の実態を目の当たりにする中で、今自分にできることを、という思いで様々なアクションを起こす藤岡さん。1回生でありながら積極的に大学の先生方にコンタクトを取り、現在は、日本でもトップの防災研究機関である名古屋大学減災連携研究センターのセンター長でいらっしゃる福和伸夫先生(日本の防災研究の権威!)の御指導を受けながら、活動の幅を広げているそうです。
昨日の授業で使っていた地震の模型も、センターで開発された教材の1つだそうです。
http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/data/laboFT/bururu/
なんでも、藤岡さんを指導している福和先生は、国の会議で、小泉純一郎首相や安倍晋三首相にもこの模型を使って防災についての見解を伝えたのだとか。藤岡さんは、それと同じ模型を使って授業をしてくださりました。

尊敬するおじいさんの被災や、被災した各地を訪問した自らの経験をもとにした熱い授業をうけた2年2組のみなさんは、何を感じたでしょうか。
防災についての知識や考え方はもちろんですが、藤岡さんの行動力にも注目してほしいと思います。
藤岡さんは、本校在学中から、いい意味で周囲を巻き込んでいく姿には目を見張るものがあり、ものすごい長所だと感じていたのですが、大学に進学してさらに磨きをかけているようで、非常に頼もしく思いました。在校生の皆さんも、後に続いていってほしいと思います。みなさんなら、その資質は十分にあるはずですよ。頑張ってください!