第5回eラーニングが行われました。

2019年11月15日 19時53分

11月15日、第5回eラーニング「高校生のための金曜特別講座」が行われました。今回のテーマは、「『作者の死』の歴史性」でした。東京大学教養学部教養学科の准教授である郷原佳以先生に講義していただきました。

フランスの文芸評論家で哲学者であるロラン・バルトの「作者の死」について、その歴史性を丁寧にお話してくださいました。

「作者の死」は「テクスト論」の代表とも言えるものであり、国語の授業で取り組むことの多い「作品論」とは大きく異なります。これまで考えたことのなかった文学へのアプローチの仕方を学ぶ機会になったのではないでしょうか。

<参加生徒の感想>

・「作者の死」について、無知な状態で臨んだので不安でしたが、一つ一つ丁寧に説明していただき、少しずつ理解することができたと思います。私は作者の意図や考えを踏まえて読むことが多かったので、今後は書物を読む際に、一通りの読み方ではなく、多角的な読み方で思考を広げていきたいです。(4年生男子)

・「作者」が存在せずとも、「テクスト」は存在できるのだという考え方は、今まで考えたこともなかったので、私的には新しい考え方でした。作品を作者を知らずとも読んでいける…これからは考え方の1つとして覚えておきたいです。(6年生女子)