26日(金)は、e-ラーニングでした。

2018年10月28日 18時43分
4年生

 「からだのつくり方とその利用法」というテーマで、東京大学教養学部統合自然科学科・大学院総合文化研究科の道上達男先生の御講演でした。

 先生は高校生の頃ブルーバックスの本が好きで、「よくわかってない」のなら研究してみようかと思って、からだのつくり方の研究に進まれたそうです。

 講演では、発生生物学について、初学者にも大変わかりやすいレベルで、ユーモアを交えながら興味深い講演をしてくださりました。iPS細胞もそうですが、基礎知識があってこそ生物の利用の可能性が広がること、専門にとらわれずに幅広く学んでおくことによって、いろんな角度からのアプローチが可能となり、新たな発見につながることなど、研究の道に興味を持つ高校生にとって、大変示唆に富んだお話を聞かせてくださいました。

 毎回、夕方5時30分から7時までという長丁場になるのですが、参加した生徒の皆さんは、興味深い御講演に見入っていました。

 生徒の皆さんの感想の一部を掲載します。

「今回初めてe-ラーニングに参加しました。東大の講義といったら難しいのかと思っていましたが、文系の私にもすごくわかりやすい講義でした。からだのつくりや細胞がこの先もっと詳しく解明されていくのが楽しみになりました。」(5年女子・文系)

「今回の講義を受けて、単純なものから複雑なものに変化することが個体を作り出していることを知り、その中で、今、技術を単純化させていく方向になっているのは、原点に回帰したいというような感覚なのかとも思いました。」(5年男子・理系)

「iPS細胞について聞いたことはありましたが、詳しくは知りませんでした。今回、ES細胞との相違点も含めて詳しく知れて、このことが少し身近に感じられました。たまごから、自分で自身を作りだすということの素晴らしさがわかりました。」(5年女子・理系)

「生物の複雑さと無限さがわかった気がしました。一番驚いたことは、たまごに指令物質があるということです。それでもって、様々な作用を組み合わせていくことでつくりたいものがつくれる(またはつくれるかもしれない)ということです。きりも終わりもない不思議な分野だと思いました。」(4年女子)

「私たち人間を含む生物は、簡単な細胞から始まり、複雑な臓器、そして個体として形作っていくという一連の流れをすべて自分で行っていることを知りました。今回の講義で、生命の神秘性や奥深さを感じることができました。」(4年女子)

 

【e-ラーニング参加のお誘い】
 上の感想にもありましたが、「東大の講演」ということに構えすぎる必要はないように思います。単純に「ちょっと面白いかも」「役立つかも」くらいで参加してみても、意外に理解できることが多くて刺激になると思いますよ。今回は、がっつり理系の内容だったと思うのですが、文系の人にとっても楽しかったみたいですしね。たまには、大学の先生の御講演を聴いて、知的な時間を過ごしてみませんか? 飛び入り参加も全然OKですから、次回以降、参加してみてくださいね。お待ちしています。