第2回広島牡蠣養殖視察

2024年9月16日 00時00分

9月15日(日)、16日(月)

探究の発展活動として探求学習の「新世界学辞典」グループのメンバーが、「海ごみゼロプロジェクト」(中国放送)様のお招きで、牡蠣養殖の学習会に参加しました。

1日目、本校の独自プログラムとして、広島の中心地であるパルコ前で街頭アンケート(道路使用許可済)を行い牡蠣養殖パイプの認知度を問いました。その結果、30人中27人がパイプを見たことがないという答えでした。牡蠣パイプが流出し、瀬戸内海の海岸に漂着しているという問題は地元広島では知られていませんでした。

街頭

午後は、近畿大学付属広島高等学校・中学校福山校の科学部員と一緒に、広島県の水産課、環境保全課、広島県漁業協同組合連合会、広島県環境保全協会の方々ら専門家との勉強会に参加しました。参加された方々に、本校の取組をプレゼンした後、質疑応答に臨みました。現地でないとわからない知見を得たり、本校の発表内容に関してより詳しい議論をしたり、充実した内容となりました。

プレゼン専門家

二日目は、地御前漁協のマルシン水産様を訪問し、沖の養殖筏で実物を見ながら牡蠣養殖についてレクチャーを受けました。実際に「垂下式の漣」を引き上げて牡蠣の実入りを確かめたり、「抑制」段階を終えたホタテから「豆管」を外して「垂下式の漣」に通していく作業を見たりすることができました。「豆管」は海草などの付着物で覆われ、回収・再利用の難しさを自分たちの目で確かめることができました。また、牡蠣養殖パイプの流出防止にどのように取り組んでいるかを知ることができました。

垂下式採苗

午後は、漂着物の再利用に関する講義を受けました。実際に宇和島市で回収されたブイやパイプを再資源化して作った椅子やペレットを見て、私たちの視野が広がりました。

全体集合写真

二日間でより専門的な知識を得ることができました。牡蠣養殖の当事者の言葉を聞き、牡蠣養殖パイプ問題の解決には、より多角的なアプローチと関係する人々との意見調整が必要であることを知り、今後の活動に生かしていきたいと志を新たにしました。